画像は書籍4巻から。
もはやロングラン企画になりつつある、小説家になろう体験記の第5弾、『Re:ゼロから始める異世界生活』Web版の初読感想です。

Web版を読んで、感想をリアルタイムで出力しながら読んでいくTwitter企画を、多少リライトしつつ纏めています。
1章は「まぁこんなもん」、2章で「良いね」になってきた私は、果たして3章でどうなるのか!?。
2章の感想はこちら。


第三章2 『使用人の茶話』

3章再来の王都って事は……王選関係の話が動き出す?
思ったよりも早いな。

とりあえず剣鬼ヴィルヘルムさんと、猫耳少女のフェリスが王都からの使者?として登場。関係性は不明。
主人公、ヴィルヘルムさんの会話では多少の失礼はあるけど、結構ちゃんとしてたね。
毎回心配になるわコイツ。

第三章3 『王都旅行計画』

王選関連で王都に行くエミリアと、体の治療という別目的で同行する主人公。
何か治療の為にエミリアが一肌脱いでくれたみたいで、やっぱり優しい子である。
素晴らしいヒロイン力だ。

そしてレムは同行、ラムは屋敷に留守番か。
レムが一躍サブヒロイン化しラムが脱落したかのようだ……

第三章5 『約束の果たされるとき』

久しぶりの王都、そして……1章で登場した八百屋さんとの約束を守ってリンガを購入。
うわー、そうだよな!
やっぱり主人公は義理固いんだよ!

ループしたから八百屋のおっちゃん自身は記憶にないけど、主人公は「礼はいずれ必ず」って言ってたもんね。
素直に嬉しい描写。

何が嬉しいって、1章から私が主人公に感じていた「義理堅さ」という魅力を作者も認識しているからこそ、今回の描写がある訳だからね。
今ループの八百屋のおっちゃんからしたら「知らない約束を果たしにきた変な少年」なんだけど、なんだかんだ言いつつ1個リンガをサービスしてくれてたり、非常に気持ち良い読み味。

第三章6 『危うげな二人』

エミリアは対話鏡(電話)に何かトラウマがある?
そしてパックの「期待はさせないで欲しい。希望は毒」発言。
うーん、エミリアはまだまだ謎が多い。

王選に参加する資格があるのに、この世界で忌み嫌われている「ハーフエルフで銀髪」っていうのも、生い立ちの闇の深さが伺えるんだよなぁ。

第三章8 『ギャンブルの結末』

何か良く分からない偉そうな少女と、何故か八百屋で買ったリンガを賭けたギャンブル。
そのリンガは、私が主人公の義理堅さに感動したシーンの、大事なリンガなんだ!死守してくれ!
……と、過去最大に力が入って感情移入する私。

少女、幸運か賭博の加護でもあるのか?超強い。
そしてジャンケンに持ち込み、「全ての手を兼ね備えるグーチョキパー」と「全部を台無しにする爆弾」というクソ戦法で打ち勝つ主人公!
最後に「俺は戦うのが好きなんじゃねぇ!勝つのが好きなんだよぉ!」とフレイザードの台詞。
くっそwww

ダイの大冒険 フレイザード


本作のギャグ描写、私にヒットしてないのはこれまで書いた通りなんだけど、今回の主人公はヒド過ぎて不覚にも笑ってしまった。
ていうか私の年代にフレイザードは効くんだよ!完全にこのコマが脳内再生されてしまった。
でもリンガが守れて良かったです。

第三章9  『加護と再会と約束と』

傲慢幸運少女とチンピラから逃げてる所を、ロム爺と再会して助けてもらう。ロム爺、本ループでは迷惑しか掛けてないはずなんだけど、やはり優しいな。
どうやら盗品売場が1章で吹き飛んだ事によって貧民街での立場が悪くなってるらしい?貧民街関連の掘り下げがありそうね。

第三章10 『合流とお別れ』

お、主人公の性格と言動の問題点が初めて言及されたな。

  • 自我が強固で人の気持ちを弁えない発言をする癖に、他人に嫌われることは恐い
  • 単なる弱さを隠すだけの薄っぺらな殻

かなり突っ込んだ指摘なだけに、「このままで良い訳がないよね」という作中意思を感じる。優しくしたげて…

そんな描写を入れながらも、傲慢少女との別れ際に「絆のリンガだ」と結局死守してたリンガをあげちゃうあたり、主人公の出会いを大切にする性格は健在。
しかしこの傲慢少女、結局別れても名前は公開されず。
エミリアのリアクション的にもかなり重要人物っぽいね。
本編への前振りが続くなぁ。

第三章13 『同郷』

エミリアのいる城に潜入。
早速見つかった!と思ったら、相手が傲慢少女改めプリシラだったのでセーフ?
そして付き人のアルが……まさかの同じ転生者!
ここで出るのか!

でもアル、エピソード記憶が無く、常識だけ日本人のままとか、作中でも示唆されてたけどかなりヘビィで孤独な境遇だな……

というか、相変わらずプロットに一切の無駄がないの、凄まじい。
城に潜入できたのは八百屋のカドモンさんとロム爺との縁があってこそだし、見逃してもらったのはプリシラの出会いとリンガの件があったから。
八百屋関係の話って1章からの話なんだけど、どこまで緻密に考えて作ってるんだろう。

城潜入についてはプリシラに見逃してもらって同行を許されるんだけど……オイオイ大丈夫か?
何となくプリシラ、王選の中核的関係者な気がするんだけど、そいつと同行して城歩いてたらエミリアの敵みたいな扱いになったりしない?
エミリアが言ってた「私に信じさせてね」が前振りにしか見えん。

第三章14 『王選の始まり』

王選関係者たちが勢ぞろい。
プリシラはやっぱり候補者の一人か。予想通り元盗人少女のフェルトも新たな候補者として登場。

こうしてみると、1章から何だかんだで登場した人たちばっかりだな。
やっぱり最初の段階からかなり先まで構想を考えて作ってるねこの作品。

あと1章で助けてくれた剣聖ラインハルトに対して、キッチリと助けてもらったお礼と、それが遅れたお詫びをいれる主人公。
普段はおちゃらけた態度だけど、こういう所は本当に彼らしくて好感触。

ていうか既存キャラがいくら多くても、その関係性が複雑で大分ややこしいぞ!
ここらへんの難しさは、画像と音声がなく文章だけで語る必要があるノベルの弱点か。
特に王選候補者とお供が多くてもうヤバイ!忘れそう!
メモしておこう。

  • エミリアwithロズワール
  • プリシラwithアル
  • クルシュ(新キャラ)withフェリス
  • アナスタシア(関西弁の新キャラ)withユリウス
  • フェルトwithラインハルト

多分これで合ってるはず。多分……

第三章18 『強欲商人』

候補者達の出自や目的、王選に至った背景をそれぞれ演説形式で説明。
ここらへんは覚えるしかないシーンだね。黙って読もう。

なるほど、王族の血は途絶えて「龍の巫女」の資格だけで選んでるから、誘拐された王女の可能性があるフェルト以外は全員王族じゃないのか。納得。

第三章20 『自称騎士ナツキ・スバル』

エミリアの演説の最後に醜態をさらす主人公。
こ、これは酷い!

晴れの舞台で親戚がハメを外し過ぎて周囲のヒンシュクを買うような、背筋が寒くなる感覚が読者を襲う……ッ!
ここまで格好悪い大失敗、どう挽回するのやら。
『騎士としてどう相応しいか』も今後の課題だ。

第三章22 『最後の主従』

ロ、ロム爺ィ―ッ!
うわヤバイ。なんだこの良い人。

言う事を聞かず勝手に城に紛れ込んだ主人公にどこまでも配慮したり、フェルトが王選から辞退する後押しをする為に自分の名誉と命を捨てる行動をしたり、優し過ぎるだろ!

という訳で、現状リゼロ内における私の推しキャラが決まりました。
ロム爺です。

そしてその思惑を察知したフェルトは、ロム爺の想いに反して王選参加・ロム爺を救う事を決意。
というか本当にプロットが秀逸だなこの作品。
なんでこんなに配置に無駄がないの?

で、王選開始が宣言されました、と。
って期限が3年!?長いな!
このペースで3年分の話を進めるつもりか!

第三章24 『決闘の顛末』

ユリウスからの決闘に見せかけた私刑……と最初思ってたんだけど、ちょっと違うなこれは。
ユリウス視点から見ると自分の軸である「騎士の誇りを守るために必要な行動」か。

後半、主人公がボコられても立ち上がる事に、是非はともかく理解を示したり、ユリウスにも譲れないものがある様子。

あと「一緒にいてもエミリアの足を引っ張るだけ」という事実も突き付けてたけど、これはユリウスがエミリアに個人的な感情があるのか、「主を害する騎士に我慢ができない」のかは現状では不明。
他の王選関係者ほぼ全員が、主人公の問題点を共通認識として把握している事も発覚。
みんなよく見ているね。

さて、主人公の問題点が明示されたけど、同時に解決策が全く見えないぞ。

  1. コミュニケーション力(エミリアの格を落とさない為に必要)
  2. 何かしらの能力・特技(エミリアの横にいて役に立つ為に必要)

大分類するとこの2点だけど、①はともかく②はどうするんだ……?
戦闘面の無理さは今回示されたけど、その一端が3章で明らかになるんだろうな。

第三章25 『ひとり』

ついに怒るエミリア。
自分に身に覚えのない恩を理由に独りよがりの無茶を続けられるのって、そりゃ嫌だよね。

「私のために?自分のためでしょう?」
「スバルの中の、私はすごいね」

め、明確な拒絶ゥー!
確かに私も読んでいて不満点ではあったけど、このタイミングで切り込んでくるか!

「これまで全部、俺のおかげで、どうにかなってきただろ!?」
絶対に言ってはいけない禁句に手を出す主人公!
いやぁマジか、ここまでは予想外。
ここまで主人公の各を落とす!?

すごいな作者さん、完全に底辺まで落としきりやがった……ッ!
ただここまで来ると死に戻りでリセットされるだろうな。

第三章幕間 『騎士たちの思惑』

ユリウスが必要以上にやり過ぎたのは「他の騎士から死ぬような報復を受けない為」か。な、なるほど~。
思った以上に主人公の事を考えての行動。
しかも罰を甘んじて受ける姿勢。

「彼の真っ直ぐな在り様は間違っていない」と明言してくるのも意外だった。
ユリウス、いいな……!

第三章26 『腐食する精神』

「スバルとエミリアが決別した日より三日。ナツキ・スバルは順調に、腐っていた。」

え、マジか!大丈夫!?
エミリアの信頼をズタズタに切り裂いてるのに、お前まさか死に戻りリセットを使わない気か!
これ、どうなるんだろう本当に。
落ちた分、巻き返せるのか……?

第三章28 『後ろ向きな向上心』

腐らずに剣鬼ヴィルヘルムさんとの訓練頑張ってるじゃん!
と思ったら「強くなるつもりのない人間に言う意味はない」ですか……。
ヴィルヘルムさん、結構厳しい人ね。

さて次回から問題発生?
それにしても「スバルが待ち望んだ非日常」という表現、本当に今章は容赦なく主人公の心の弱さを突いてくるね。

第三章29 『動き出す事態』

ロズワール領地にて問題が発生?
「今ここで領地に行くとエミリアが契約してくれた治療は打ち切られる」という条件を聞いてもノータイムで行く事を決める主人公。

オイ!!!!

え、これいいの?
お前はエミリアにそういう所を怒られたんじゃなかったのかよ!さすがにダメでしょ。

「俺がいなきゃ、駄目なんだって……そうしたら、わかってくれる」
「そうだろ……俺がいなきゃ、駄目なんだって。絶対」

本当に落ちきっている事が描写される一方、「そんな舐めた考えで問題は解決しないからね」と暗に読者に教えてくれるのは、相変わらずの容赦の無さである。
まだまだ先は暗い。

第三章31 『交渉と、商談と、断絶』

主人公の事を考えるレムに、村に置き去りにされる主人公。
さもありなん……と思ったら、折角レムが残してくれたお金を全ブッ込みで竜車を手配して追いかける。
お前、他人の金をそんな使い方するなよ……。
本当に周りが見えてない状況で、もう失敗の匂いしかしない。

3-32 絶望という病

う、うわあああぁぁぁ!
思ってたよりも酷い!

領地の村人が皆殺し、さすがに屋敷は大丈夫だろうと思っていたら、レムまで死んでるの!?
ていうか主人公、現実を認めようとしない所とか、「自分が救った功績である村を見て、自分の価値を確かめたい」とか、弱さの描写が容赦ない。

冷静な話、演出面でもやられたんだよなー。

「坂道を上り、屋敷を目指して歩を進めていった。」

(たっぷり余白を開けて)

「――レムは庭園で死んでいた。」

という簡素な一文だけで次章へ続くの、まんまと「嘘だろ」ってなるよね。

第三章33 『白』

冷静な言い方をすると絶望パートなワケだけど、作者さんの狙い通り絶望するよ……。
子供を守って死んでるレムの死亡描写が辛いなー。
あと主人公の発狂した弱い心の動きがかなり精緻で、何というか、読んでて一緒に狂う。
ここに来て最大の読者共感を呼ぶ文章力を発揮するの、何なの……?

あとここね。

「確かに危機を望んだが、これは自分のせいじゃない」
「抜け道があるという事は逃げたという事。死者の全ての責をぶつける相手ができた事への歓喜」

“狂った弱い心”をリアルに描写してきやがる……!
いやしかしこれ、精神的にも状況的にも本当に巻き返しできるのか?

さて1週目は謎の冷気で死亡。恐らくパックか?

犯行グループは恐らく魔女関連の組織。
八百屋カドモンさんの「誰が聞いているか分からない」の伏線や、道中で遭遇した黒装束が主人公を殺さなかった(魔女の匂いをさせてるから?)あたりから、そうかなと。

しかし魔女に対する狂信的な大規模戦闘集団という印象があって、これは主人公に解決できるか?
そしてコレだけでも問題なのに、提示された課題である
①立ち振るまい(=心の弱さ)
②能力・特技

をどのように克服するかって所が全く分からんな。
というか全解決は確実に無理なので、「部分解決でもどのように落としどころを出してくれるか」ですね。
むしろ私が納得できる形で3章終わってくれるのか……?

さて、ここからどうやって解決していくか、少し展開予想をして終わろうかな。

展開予想

こういう予想も、初読感想実況の醍醐味だよね。

メインである敵集団に関しては不明点しか無く予想も難しいので、残念ながら割愛。
魔女関係の集まりだとは思うけど。

そこで、現在提示されているスバルの問題

  1. 立ち振る舞い
  2. 何が出来るか

についての予想を。

1.立ち振る舞い

これについては「何らかのキッカケで自覚する」以外はないでしょうねえ。
2の予想にも係ってくるんですが、スバル的には「人間関係による状況突破」しかないと思うんですよね、現状の情報だと。
なので、人間関係を深めていく上で何か”気づき”を得てくれるのかな?と期待を込めた予想をしています。

2.何が出来るか

肝心のエミリアの為に何が出来るかですが……「死に戻りによる情報アドバンテージ活用」だと思ってます。
というか、それしか有用性がないので、そこにポイントを絞る以外ない。

2章はクライマックス補正でかなり運動神経と根性を発揮したスバルですけど、ここまでの経緯から今回クライマックス補正を解決に持ってくる事はないだろうなと思ってます。
無茶してユリウスにボコられて怒られた訳なので、それを解決手段にはもってこないはず。

また、2章の傾向から「これまでの色々な描写が伏線になっている」事も予想の材料になる。
とにかく今回、色んな才能と能力を持つキャラが多く出てきましたからね。

スバルがその人達に先んじるには「死に戻り」しかないですが、「死に戻り」から次ルートにも持っていけるのは情報しかないです。
恐らく『情報アドバンテージを有効活用して、色んな人達に認めてもらい、力を借りる』が、スバルがエミリアの為に出来る事かなあと予想します。
というか、他に出来る事が思いつきません。

その上で大事なのは人間関係ですから、状況突破をする中で「立ち振る舞いの”気付き”」が得られるんじゃないでしょうか?

※大穴で「100ループぐらいして、ヴィルヘルムさんに勝てるぐらい剣術が強くなる」なんて発想もあるんですが、ちょっと本作らしくはないとは思うので、それは違うかな?

その2へ続く!

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