Re:ゼロから始める異世界生活、Web版の4章初読感想まとめ、その6でラスト!
Twitterでゆっくりやっていたやつを纏めているよ。
これまでのリゼロ感想まとめ一覧はこちら。
4-123B
エミリア、第2の試練。
これに関してはもう心配してないから大丈夫でしょ!
エミリアの『ありうべからざる今』は、予想通り魔女教の襲来がなかった森での幸せな日々。
色々自覚しつつ、少し幸せを感じてから向き合う。いいね、覚悟が決まってきた。
4-124
スバルがベアトリスに主張したのは「もう契約を破って自由になれ」かー。
いや理屈と気持ちは分かるけど……受け入れられるワケないよなぁ。
契約の重要性は身に染みてるだろうに。
怒って書庫から弾けだされたスバルに、オットーからの新情報、「魔獣が屋敷を囲んでいる」。
まだ全然安心できないな!
4-125
そして魔獣使いメィリィも敵として登場。
いや、ヤバイぞこれ。さすがに戦力が足らない……。
正直言うと試練もガーフィール問題もクリアしたから、エルザ戦は消化試合的な印象で心配してなかったんだけどね。
読者の油断を許さない展開はさすがだと思うわ。気を抜けさせないね!
ところで「見えざる手」を「インビジブル・プロヴィデンス」と呼称するの、シリアスなシーンでも普通に使ってるね。
そうか、冗談だと思ってたけど、マジで正式名称になるのか……。
ただ残念ながら使用ペナルティがある様子。4章の戦いではもう頼れなさそうね。
4-126
屋敷からの隠し通路を塞ぐ魔獣ギルティラウ、何か間抜けな感じで火をつけられて呆気なく退場してしまった――!
面白かったのはスバルがフィクションお決まりの粉塵爆発をお見舞いしようとして、失敗した事。
ただの小麦粉とかで空間の粉塵を爆発上下限内(多過ぎても少なすぎても発火しない)で満たすのって結構難しいらしいよね……。
というか、魔獣に油ぶっかけて引火させたのは良いんだけど、これ屋敷燃え尽きない?大丈夫?
4-127 ロズワール邸最後の日
サブタイトルからして全然屋敷は大丈夫じゃなかった!
ロズワールはもうアレとして、ラムにすげーイヤミ言われそう。
燃え盛る屋敷の中で、一人残ってベアトリスとの再交渉を試みるスバル。
屋敷に火が回った事でタイムリミットがキツイぞ!
4-129
緊迫の状況が続いているので、感想書く余裕もなく一気読みしてる。
最後、スバルからベアトリスへの殺し文句は「俺を助けてくれ」か。
結局それがスバルらしいし、プライド高い寂しがり屋のベアトリスとしては、納得の言葉だね。うん、いい感じだ。
で、何か良く分からないワープ(扉渡りの応用?)で、大兎に一人奮闘するエミリアの前に登場したベアトリスとスバル!
「二人の初陣」だってよ!
おぉー、いいね!盛り上がってきたぞ!
でもスバルは実際出来る事ないだろうけどな!
4-124B
少し時間は戻って、エミリアの第2の試練終盤。
- 差別があるというのは事実。そこで思考停止するのは格好悪い
- 不器用なので、難しい解決方法は試練が終わってから考える
- 本当に悪いのは「弱いままでいようとする事」
エミリア、圧倒的成長だ!
結局は開き直りの発想なんだけど、彼女に適したアンサーだと思う。
そして、エミリアは鏡で自分の姿を見た事なかったのか……!
3章前半で対話鏡を使う事に拒否感を感じてたみたいだけど、自分の意識と実際の容姿とのギャップや、周りから忌避される魔女の見た目もあって避けてたのね。
そしてパックはそれをさりげなくサポートしていた、と。
過保護な奴だ……
4-125B
福音書が外れた上で対峙するロズワールとラム。
ここで発覚したけど、あくまでラムは「福音書に沿ってる時は誠心誠意仕える」っていう契約だったワケね。
福音書から外れたら、仕える必要はないのか。
にしてもロズワール、「まだ福音書の記載が外れたとは限らない」とかまだ言ってるのか。
論破されても頑なに敗北を認めないインターネット老人感が最近強い。
で、最初は契約だったけどラムは途中でロズワールを普通に好きになってたワケね。
ラムすげぇ趣味だな!
「ロズワールと戦闘しても勝ち目ないのにな」と思ってたんだけど……やりやがった!
ラムが福音書を燃やしやがった!なんかスカッとしたわ!
4-129でロズワールが呆然としてたのは、これが原因ね!
4-127B
エミリア試験突破!
なんだけど……墓所の奥で放置されていた肉体がエキドナではなく、エキドナに似ている人ってなに……?
リューズでもないよねコレ。なんか壮大な伏線の香りがするなー。
福音書がズレた上に焼かれてしまい、完全に腑抜けたロズワールを叱責するエミリア。逞しくなったな!
4-130
ようやく話が戻って大兎戦。
この流れで苦戦はしないとは思ってたけど、それにしたってベアトリスがメチャクチャ強い……!
そしてスバルのゲートが今回のループで潰れてしまった、作劇的な理由にも納得。
ゲートが使用可能なら、ベアトリスに色々教えてもらって普通に優秀な戦闘力を身に着けてしまうもんね。
別のループで確かシャマクを2回使ってもゲートが平気で、今回は1回で潰れちゃってたので、作劇的な意図があるとは思っていた。
てっきり「見えざる手」を使えるようになった為かと思ったんだけど、この強さで納得。
本作、「スバルを有利にさせ過ぎない」という、逆ご都合主義展開が徹底している。
さて、大兎撃破。
「単純にベアトリスがすごいから勝てました」じゃなくて、ちゃんとエミリアにも難しい要求を出して頼った結果の勝利。偉い。
当のエミリアもその無茶振りを当然のようにそれに応えるという構図が、まさに今回の集大成って感じがした。
4章で得たものが結実した!というカタルシスがあるね。
幕間 それぞれの歩み寄り
ロズワール、やっぱり400年前の本人だったか!
不思議と気付かなかったけど、エキドナがやろうとした記憶の転写を子孫代々やってたワケね。
割とガチの外道だぞそれ……。
これでロズワールもスッキリしたかと思ったら、エキドナと再会する方法があるの?
まだまだ悪だくみをする予感……
幕間 エミリア陣営・魔人・精霊・精霊使い
さすがの読者も「も、もういいでしょ……」ってなるほどのロズワール制裁&謝罪大会。
ガーフィールを始めとして、攻撃力あるメンツが一発ずつ殴るの、死ねるぞ!
いや、まぁ……モヤモヤしてる読者の方が多いだろうから、これを越えないと仲間として認められないとは思う。
さて、「禁術に目覚めた人が出会い、精神に異常をきたす存在オド・ラグナ」。
新しい概念が出てきたね。
でもそれによってちょっと謎が……。
魔女と大罪司教がオド・ラグナに引っ掛からずに超常の力が使えてるのは何で?
あれ禁術レベルでしょ、どう考えても。
考えられるのは「魔法ではない=マナを使わない」って事か?
エミリアの過去でジュースが魔女因子を取り込んで権能が使えるようになった事を考えると、鍵になるのはやっぱり「魔女因子は何なのか」になるよね。
序盤のベアトリスとの会話を考えると大罪司教を倒す⇒魔女因子が移動するみたい。
その時は発現してなかったけど、怠惰の魔女因子は今スバルの中か?
そもそも謎なのが、400年前の魔女と同じ仇名を冠する大罪司教なのに、大罪司教の権能と各魔女の能力が違うんだよなぁ。
嫉妬の魔女≠サテラである事を考えても、とにかく魔女因子がどこから来た何者かってのがかなり大きいポイントになる気がする。
まぁ、答えのない考察はいいか。
そして最後に、
- オリジナルリューズのクリスタルが盗まれた
- 魔獣使い関連の被害はロズワールの指示外
不穏かつ気になる情報がてんこ盛り!
そして……ベアトリス魔法もう使えないの!?
更にスバルはもう他の精霊と契約できないって、ベアトリスとの契約、お荷物じゃねぇか!(やめろ)
本当にスバルに対しての逆ご都合主義が極まった作品だ…
蛇足 再臨
予想外にエキドナ復活!マジか!
多分「復活はいつでも出来たけど、試練を突破されなければ結界を抜けられないから、誰かが試練を突破するのを待ってた」って所かな。
なーんか、少し不穏な雰囲気での復活で、こちらに有利に作用しない不安があるけど、これがどう作用してくるんだろうね。
さて、最後にいつも通り、4章を振り返って終わろうかな。
4章振り返り
これにて4章終了!
いやー、長かったな。
今回はローペースで読んだのもあって、本当に長かった。
あんまり細かい事は覚えてないんだけど、軽く振り返るか。
ポイントとしては
- 高いハードルをものともしない、絶望感の演出と突破
- 興味を放さない作劇
- スバルの論理的思考とミステリ要素(私個人の好み)
- 出し惜しみのない展開
端的に書いていくとこんな感じか。実況方式なので、考えながら触れていく。
1.高いハードルをものともしない、絶望感の演出と突破
読者もスバルも『何ループかして情報を掴み、人の力を借りて攻略する』という突破方法を既に理解しており、絶望ハードルが上がっているにも関わらず「これ詰んでない?どうするんだ……」と思わせられたよね!
読んでいて、「これはスバルの能力でベストを尽くしてもどうしようもないな……」と思わせたのは見事。
そして、その上での解法が「自分で抱えず人に頼る」というのは、とても自然な着地方法。
これまでは他人の力を“借りて”いたけど、精神的なものとか作戦はスバル自身がほぼ背負っていたので、今回の“頼る”とは別よね。
エミリアの過保護も気になっていたので、最後にそこも解消して“頼れた”のも良かった。
2.興味を放さない作劇
出題パートでも、「スバル第1の試練」とか「嫉妬の魔女襲来」など、見所ポイントもしっかりあった。
ずっと閉塞的に「分からない状態」が続くと読者も辛いんだけど、適宜開催されたお茶会等を通して、様々な情報公開を入れて読者を飽きさせないように配慮してくれたのも良かったと思う。
出来る範囲で、それなりにメリハリがあった。
3.スバルの論理的思考とミステリ要素(私個人の好み)
今回はスバルの考え方と行動がかなりロジカル且つ適切だったので、私個人として感情移入しやすかった。
「あーあ、自分だったらこうするのになぁ」がなく、最適行動にも関わらずその上で詰まっているので、読んでいて「え、これでダメなの!?どうするんだ!」と引きつけられた。
あと、随所に散りばめられたミステリ要素にも引き込まれたね。
ここらへんは、全部理屈っぽい私にマッチしてた。
4.出し惜しみのない展開
情報開示と展開が想像以上に早かった。
まさかロズワール・ベアトリス・エミリアの「既存問題の解決」と、ガーフィールやオットーなどの「新戦力の加入」、つまるところ『エミリア陣営の足固め』を4章でここまで完璧にこなしてくれるとは思わんかったよ。
出し惜しみがない。
3章以上に4章で足場が固まった事で、「これならもう何も苦労する事無いでしょ」って感じが強いね。
でも今回の4章でも「ループで情報収集して人に頼る」という解法を知っていた上で「それでもダメなのか」となったので、そういう意味では5章に向けたハードルがまた再び上がる形に……。
どうするんだろうね。
プロットの良さと作品の練り込みの深さについては既に知ってつもりだったんだけど、今回の400年前・100年前の出来事が判明した事でかなり世界観の広さと深さも見えてきた。
キャラクターもしっかり描けてるし、これだけ世界観がしっかりしていたら、人気になるのも納得ですね。
さて、以上かな。
5章については……もう「なろう小説体験」という当初の目的は達せた感じなので、暫くは保留かな。未定です。
うん、面白い作品でした!