画像は書籍2巻から。
小説家になろう体験記の第5弾、『Re:ゼロから始める異世界生活』Web版の初読感想の続きです。
ちなみに前回の1章感想はこちら。

2章はかなり分量が多いので、2回に分けてます。
文量は少なめなので、気軽な気持ちでお読みくださいませ!

長月 達平 (著), 大塚 真一郎 (イラスト) KADOKAWA (2014/5/26)
長月達平(著), 楓月誠 (著)スクウェア・エニックス (2015/3/23)

第二章1 『見知らぬ天井、終わりのない廊下』

見知らぬ屋敷で目を覚ます主人公、周辺探索開始。
「自分の事を引きこもりだと思ってたけど、ただ学校行ってないだけで外出も筋トレもしてたし、そんな事はなかったぜ!」に関しては、「えぇー……」と思いつつも、あまり引きこもりを強調されてもアレだしね。
積極的にスルーした方がいいかな?

恐らく、当時のなろう小説のトレンドで「主人公は異世界に行くし、引きこもりでないといけない」みたいな不文律があったのでは?と予想。
冒頭で脱落されないようにその不文律に則って話を作ったけど、既にプロローグは終わったので、無理してその不文律に合わせる必要はなくなったのかもしれない。

第二章3 『お嫁にいけない』

何か続々と王道っぽいキャラ達が出てきた!
ちょっとの会話と謎の嫌がらせをされただけで「コイツ今登場した意味あるのか」感がすごい、精霊(?)ベアトリス。
あと双子メイドのラムとレム。
覚えねば……

主人公の軽口のノリは気になるけど、軽く読み流していこう。

第二章6 『主の帰還』

屋敷の所有者であるロズワール登場。
国家公認の変態らしいけど……何だそりゃ。
エミリアとの関係性は不明。
既にコミュ障キャラを卒業した主人公の謎のノリに、ロズワール独特の別種類のノリが重なる事で、読んでて正気値が下がる。
でもこういうキャラが結構実力者だったりする?

第二章7 『ロズワール邸の団欒』

やっぱり実力者だったロズワール。
王国の筆頭宮廷魔術師って、最高峰ってこと?
国の規模が分からないけどすごそう。
あと、種族の差別が結構根強い世界観みたいね。

それにしても、ロズワールの実力を示す為の振りとはいえ、人の座る椅子にツバを吐きかける主人公は嫌過ぎるぞ!

第二章10 『悪徳交渉』

状況と世界観説明。
エミリアは王女候補で、1章で盗まれかけた徽章は王候補の資格だった、と。
軽口で分からなかったけど、主人公は本気でエミリアに惚れてたみたい。
エミリアを振り向かせる事を原動力に、屋敷で働かせてもらう事に。
なんとなく話の方向性が見えてきたかな?

主人公「俺超GJ!なにそれマジやばくね!?危うくエミリアたん、王選からドロップアウトするとこだったよ!?徽章なくしちゃいましたテヘペロじゃ済まねぇんだろ!?」

お、おう……。
主人公がネット言語を連発してくるの辛いな……。
スルーするにもいつか限界はくるぞ。

第二章12 『相性が良くて悪い二人』

舞台設定の説明と、主人公の位置付けが確定。
次から2章本編開始らしい。
多分作者さんとしては「小難しい話を、軽快な会話の応酬と主人公のユーモアで緩和しつつ読んでもらう」という配慮だったと思うけど、対象年齢のギャップか、私にはそれが逆に辛かったな。

正直な感想を述べてしまうと、現時点では、大人気作品たる良さは見えてない。
でも無職転生感想に付き合って下さった(私の嗜好を理解されてる)何人かから「リゼロは合うはず」という言葉を何度か頂いてるんですよねー。
ここらから本領発揮してくれる事に期待しつつ、引き続き正直に感想を書いていこう。

第二章13 『約束した朝は遠く』

「炊事、洗濯、掃除はALL”C判定”」
「裁縫だけ”S判定”もらった」

オッケーを始め英語が通じないのにアルファベットの概念は通じるのか……。
最上評価がS判定って事は、ある程度英語の概念がないとおかしいんだけどな。
ちょっと重箱の隅をつつき過ぎ?
分かりやすさ重視って事でスルーして読み進めていこう。

ってえええええ!?
エミリアとデートの約束して寝たのに……起きたら死に戻ってる!?
いや、死んだか?寝てただけだぞ!

しかも屋敷に来てから5日も経ってたのに、1日目に戻ってる?
どういう事だ、そこまで戻るのか!
うわー、ちょっとびっくりしたな。なんだこれ。

第二章14 『反逆の宣言』

うわー、やっぱり1日目に戻ってる。
5日間で仲良くなった人達との関係が白紙に戻った事で、泣き叫びそうになるのを必死で抑える主人公が辛いな……

1章は肉体的な死の苦しみを強く描写してたけど、今回は心情の激しい苦しみを描写。
なるほど、「ループは気安いものではない」という描写を徹底する方針という訳か……。

作品概要に「死に戻り」ってあったけど、確かに主人公が予測している通り「目標の未達成」も可能性としてあり得るのか。
いや、1周目でも一生懸命やってたし、問題なかっただろ……
1章の印象で戦闘メインの物語かと思ってたけど、ちょっとミステリ的な要素が入ってきたな……。
先が気になる。

第二章15 『二度目の誤算と期待の裏切り』

同じ動きをしてるはずが、何故か結果が変わり困惑中の主人公。
読者も困惑。なんだこれ。

先が気になるこのタイミングで魔法設定の開示だ!
くそう、でも大事だから読む。
主人公、デバフ特化のレア属性『陰』で、魔法の才能はそんなに無いのか。
絡め手で工夫していくのかな……?

第二章17 『鎖の音』

本章2度目?の死亡。
1周目は分からないけど、今回は間違いなく殺された。
でも下手人が姿を現してないし、方法も不明(多分魔法?)。
この感じだと1度目も殺されてんのか?
とにかく謎が多すぎる……

あとやっぱり、死亡シーンを辛く描写する方針は変わらない。
主人公、頑張れ……!

第二章20 『夕闇、孤立無援』

「前回(1章は)4周はできたから、今回も3周目は大丈夫なはず」と、建設的判断で情報収集と勉強に回すパート。
この世界の童話だけど、ドラゴンと王族の約束の話ってこれ、伏線感がすごいな。
どういう約束がされたんだろうか。
あと明言されていない嫉妬の魔女も気になる。

「屋敷の襲撃に巻き込まれた」と想定。
情報収集の回なので、死の当日に屋敷を離れて、外から監視をする主人公。うん、やっぱり賢いな。

そしてついに下手人を特定したけど……メイドのレムじゃん!
え、なんで!?
これはマジで予想してなかった!
口止めか!?何も分からん。

第二章21 『逢魔時の鬼ごっこ』

レムは主人公から“何か”を疑って、独断で殺しにきたと。
相当痛めつけられながら、前のループで受けた恩について語る主人公がかなり痛ましい……。
本ループ突破条件は「レムの疑いを晴らす事」って所かな。
いや、でも疑いの正体もよく分からんしな……嫉妬の魔女絡みか?

第二章22 『言葉にはできない』

失意の「死に戻り」から直後、「ループを打ち明けようとすると黒いモヤに心臓を握りつぶされる」という絶望も追加。
うわー、ダメ押しだ。
ちょっと主人公に対して容赦が無さすぎる……。
でもこれで「主人公の存在とループは偶然ではなく意思が介在している」事が確定したな。

第二章24 『待ち望んだ朝』

主人公、なりふり構わず精霊ベアトリスの異世界に籠城して死の晩を乗り越えた!
と思ったら、下手人のレムが死亡。
え……なんで?!なにこれ!?

すげーな、予想外の展開をここまで重ねてくるとは思わなかった。
謎が深まり続けている。
この話、どう展開・収束させるつもりなんだろうか……。

第二章25 『怨嗟の声は消えず』

まぁそりゃ当然主人公が疑われる訳で。
でも例の黒い靄による妨害+ペナルティで事情は説明できない。
つ、詰んでる……

信じようとするエミリアにも説明できず、逃げ出す主人公。仲良くしてもらっていた双子の片割れラムから「絶対に殺してやる」と言われる。
キ、キツ過ぎる。

「下手人はレム」だけでも、主人公の義理堅さを考えると精神を破壊する要素なのに、「ループを打ち明けようとすると妨害され多大な精神ペナルティを受ける」という恐怖。
周りに事情が言えない孤独な苦しみを抱え、一番世話になったラムから最大の憎悪を向けられる。
主人公に降りかかる絶望が……過剰。

さて、普通に考えたら「人間が折れる材料」は十分揃ってるんだけど、最終的には主人公は折れないし逃げないと思う。
前ループでレムに拷問されながらも、世話になった恩を語るような一貫した義理堅さが彼にはある。
最後の所で、世話になった人達を見捨てられない性格だ。
辛いだろうけど、頑張れ……!

第二章28 『覚悟と、告白』

逃げた先で狼に襲われ、半死になった主人公を助ける精霊ベアトリス。
「朝まで」と交わした守護契約なのに「期限を決めなかったのは失敗」と、絶望の中差し出された“優しい嘘”に不覚にもグッとくる。
初登場シーンに対して「コイツ今登場した意味あるのか」とか言ってゴメンな……

「どちらが欠けても機能は失われる」
どうやら双子メイド、何か秘密があるらしい。
二人とも確かに考えてみれば、戦闘力からして普通のメイドではないもんね。
何かスルーしちゃってたけど。

前ループのレムの話だと、魔女絡みのトラウマがあるキャラだとは思ってたけど……最初のイメージ以上に、ラムとレムは重要キャラらしい。

さて、大好きになった人達を見捨てない為に、決意の死に戻りだ。
多分次で5周目かな。

と、カッコよく崖から飛び降りたものの、即死できずに少し苦む時間があるあたり「絶対に死を楽に描かないぜ」という作者さんの確固たる信念を感じる。
こういう時ぐらい別にいいじゃん!徹底してんな!


そんな感じで、今回の感想はここまで!
次回から解決パートの感想かな。
中途半端は嫌なので、早めにアップ予定!

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