買われたら感想書くリスト企画の第二弾、かぐや様は告らせたい 3巻感想です。
ちなみに過去のかぐや様感想の一覧はこちら。
さて、前回はコメディとしてはある程度楽しみ方を見出しつつ、主人公である白銀君の好感度が上がりつつも、大前提である恋愛への興味が未だ全くない事に不安を覚えた2巻。
私が明らかに感想に苦労している事を察しつつ見守ってください。
21話
相合傘を狙い過ぎて傘を忘れる白銀君と四宮さん。
二人とも、最近ちょっと抜けてる所が出てきたので少し親近感が湧いてきた。
それでも四宮さんに関しては、徒歩通学にする為に自家用車のタイヤを事前にパンクさせたりしてるので、ガチ度の高さが変わってないな……!
あと、ここちょっと面白かった。
お互いに「傘を忘れたはずがないだろう」と指摘し合うシーンなんだけど、白銀の詰めの甘さに対して、四宮さんの詰め方がホラー漫画のそれで笑ってしまった。
22話
没収された少女漫画でワーキャーする回。
四宮さんの数少ない弱点「性知識がない」をコメディ的にクローズアップしつつ、普通に”ちょっと素敵でドキドキするラブコメ”に仕上がってますね。
私がドキドキしたかって?
それはまぁ……うん……ちょっとね、才能ないからね。私が悪いんだよ私が。
23話
白銀君、ギャグ漫画レベルの運動音痴!(弱点多すぎィ!)
本当に嘘みたいに酷くて面白いし、それでも一生懸命頑張る姿に好感度もアップするな。やっぱり白銀君が頑張る話は面白い。
藤原さん、コーチとして付き合ってあげるの偉いよね。
24話
おー、2巻冒頭のカラーにいた新キャラ、会計の石上君登場だ!
印象以上に後ろ向きで暗い感じだった。
石上君視点の四宮さん、結構怖いな……。
というか初登場でこんな扱いだけど、この後も可哀想な目に合う被害者的な位置付けの予感がするよこの人。
25話
四宮さんがネイル初挑戦。
白銀君に気付かれたくてドキドキする感じや、気付かれなくてガッカリする感じに、初めて「応援したくなる乙女」を感じたかも。
四宮さんも最近親近感出てきたよね……。
一方、「ネイルには気付いているけど指摘していいのか悩む」白銀君、男サイドとして分かるぞ!
なんかそういうのに触れるの、詳しくないからハードル高く感じるんだよね。
ところ石上君、やっぱり可哀想な位置なんだけど面白いなコイツ!
藤原さんのリンスが変わった事に気付くのは良いんだけど、指摘の仕方が気持ち悪いし、藤原さんに「きもーっ」て言われて即「あ 死のう」って地獄の底みたいな顔になるの、これまでの本作にいなかったキャラだ。
26話
クッソwww
再び白銀君が恋愛相談を受ける回なんだけど、相談者のあらゆる方面の悩みに対して「バイトしようぜ」でゴリ押してくる白銀君に声を出して笑ってしまった!
もう本当、序盤のキャラはどこへやらなんだけど、愛すべきキャラ過ぎるな……
27話
性知識初心者の四宮さんが藤原さんの「ちんちん」で無限に笑うというキャラ崩壊まった無しの回なんだけど、あまりにバカらしくて26話以上に笑ってしまった!
というかこの作者さん、文章ネタが上手いので、こういうネタが絶妙に響いてしまうんだよね。
悔しいけど面白かったよ……!
最初のクール感あってこそなんだけど、四宮さんの親近感が急速に増してきたなー。
少しずつ乙女として軟化してきていたのは先に指摘していたけど、それが今回で爆発してしまった感じ。
やっぱりキャラクターはギャップ込みで多面的に見せてくれると魅力がグッと上がるよね。
28話
石上君の青春ヘイトが爆発する回。
部活動の予算減額という私情を爆発させた後、四宮さんと藤原さんが横にいる事に気付かずに「お胸の話題」で地雷を踏み抜くという被害者キャラっぷりだ……!
やはり古今東西、胸の話題は戦争を招くので危険である。
ところで、おまけページに石上君のプロフィールが。
・本作の裏主人公
・本作は彼の成長物語となるかもしれない
と書かれてあって、ただ脇役じゃなくて色々なエピソードが控えている予感。
こういう注釈が入るので、やっぱり単行本はいいね。
29話
四宮さんの付き人、早坂さんの深掘り回。
1巻では名無しキャラとして登場し、2巻では名前が付いたと思ったら、3巻ではついに個別エピソードが始まり、大躍進だ!
そして早坂さん、分かってたけど苦労してるな……。
内容としてはまぁ……普通。
やっぱり頭の良い人は藤原さんの無軌道っぷりを警戒してるのね。
藤原さん、本作における無敵キャラだよなぁ。
30話
おー、試験の話だ。
白銀君は1話から学年トップとして紹介されていて、最近のポンコツっぷりに違和感があったんだけど、やっぱり予想通りメチャクチャ努力していた……!
最初は笑って読んでたんだけど、吐くようなプレッシャーの中で結果を出してるの、普通に偉いな!
白銀君の好感度は結構上がってるので、ニッコリしてしまった。
今回はテストに向けてのスタンス対比が面白くて、
白銀君と四宮さん:勉強してない → 嘘。してる。
石上君:試験勉強バッチリです → 嘘。ゲームしてる
藤原さん:白銀君と四宮さんに合わせて勉強しません! → 本当にしない
と、各性格が良く出ている。
やっぱりこの作者さんは文章センスがあるので、モノローグでの説明が面白いなー。
3巻振り返り
3巻読了!
今回は結構楽しめたなー。
やっぱり各キャラの色んな側面が見えてきた事で、好感度が上がり、興味を持って読めるようになってきた。
もはや”天才”でも”頭脳戦”でもなくなってきてるんだけど、1巻の描写があってこそ、今のギャップが面白いんだと思うよ。
1巻で切ってたら分からなかった事だ。
1巻では「二人が付き合うかどうか興味が無いからキツイ」と書いてたけど、ここに来て印象は変わってきた。
白銀君の好感度が高いので彼には幸せになって欲しいし、四宮さんも白銀君へのアプローチに並々ならぬ努力をしているので、この二人が失恋する所を見たくないかも。
1巻→3巻でこれだけ印象が変われば上々でしょ!
本作、ギャグ漫画と言い切るには違和感あるし、恋愛漫画だとまだまだ興味は薄い。
でもあらゆる事に努力する凡人の白銀君と、白銀君へのアプローチに努力する四宮さんへの好感度上昇に合わせて、「この二人が送る日常を楽しむ」という感覚が生まれつつある。
この方向性なら楽しめそうよ!
次の4巻を読むにあたっては、「登場人物の好感度アップ→その日常を楽しむ」という視点を持ちつつ、前向きに読んでいきたい。
あ、あとカバー裏は今回も面白アイデアで良かったです。
この作者さん、やっぱりセンスあるよなー。
つづく!