買われたら感想書くリスト企画の第二弾、かぐや様は告らせたい 4巻感想です。
ちなみに過去のかぐや様感想の一覧はこちら。
さて前回、でもあらゆる事に努力する凡人の白銀君と、白銀君へのアプローチに努力する四宮さんへの好感度上昇に合わせて、読んでいて「この二人が送る日常を楽しむ」という感覚が生まれてきました。
何となく私の読む方向性も定まってきたので、この調子で4巻もいくよ!
31話
心理テスト回。
相変わらず入念な下準備と誘導をする四宮さんすげぇ。
予想外の行動をする藤原さんと、四宮さんにビビる石上君など「いつもの安定のノリ」って感じなんだけど……あれ、何か四宮さんの乙女度が激しくアップしてるぞ!気のせいか!?
おまけカットもそうなんだけど、四宮さんに「普段はクールな反面、予想外の展開や発言にドキドキしてしまう可愛さ」みたいな属性が足されている気がする!
もはや最後に足されている「今回の勝敗」の意味も変わってきているような……。
暫く見守っていこう。
32話
「敢えて冷たくする」という恋愛マニュアルを実行する白銀君。
白銀君の動き自体も四宮さんの策略なんだけど、マニュアルである事が分かっていても、白銀君に「嫌い」と言われてメチャクチャ落ち込むという四宮さんの乙女っぷりが意外過ぎた……!
その後優しくされて普通に「良かったぁ」とか喜んでるし、ここまで隙が多い子になってしまうとは……
連載初期では想像も出来なかった四宮さんの緩んだ笑顔は好きかも。
そして絶妙なタイミングでおまけカットのコメントで「天才たちの恋愛頭脳戦という看板はそろそろ外すべきでは」と書かれてて笑った。
そして、今後もこのベクトルでやっていくって事ね。
33話
おっ、きた!私の好きな白銀君の特訓回だ!
今度は「音痴」ね!相変わらず弱点が多いぜ。
藤原さんの「私の交際条件に”音痴じゃない人”って項目が今日新たに追加されたレベル」って表現が面白過ぎる。
作者の赤坂先生、本当に言語センスが良いよね……!
そして最後、冒頭に出てた校歌の歌詞に白銀君との特訓の日々を重ねて号泣する藤原さんに、温かい気持ちになりつつ笑ってしまった。面白ぇー!
「共に乗り越え、黄昏の闇」→「共に乗り越えた、ソがレの闇」とか上手過ぎる……!
いや本当に作者さんすごいな!ちょっと驚くわ!
34話
台風回。
四宮さん単独での空回った駆け引きといういつもの感じだけど……雨でぬれて風邪を引く四宮さん
つまり、次回はお見舞い編だ!
こ、これは……!ラブコメの予感!
ここ最近はキャラ好感度の高さから日常コメディ的な感じで読んでいたんだけど、ちょっと次回は警戒した読んだ方が良さそうだ。
耐ショック体勢で挑もう。
35話
と思ったらお見舞い回じゃなかった!
残った生徒会メンバーでお見舞いに行く人を決めるための、神経衰弱勝負だ!
お見舞いの行きたさに色々策を弄する藤原さんに対して完全勝利する白銀君。
そういえば頭良かったんだな。久しぶりで忘れていたけど。
途中の確立操作といい、やっぱりこの作者さんは普通に頭脳戦も描ける人。
36話
満を持してのお見舞い回だ。
冒頭から「本日の勝敗は駆け引き無しのため不成立」といつものテンプレを外す事で、「今回はいつもと違う話ですよ」感を出してきやがった……!
「こういう回をどういう気分で読めるか」ってのは、本作を楽しめているか判断する上で一つの試金石になるよなぁ。
心して読もう。
読みました。
お、おぉ……四宮さんが思った以上に隙だらけだった。
四宮さんの誘いにより同衾したのに、正気に戻ってから「ベッドに潜り込むなんて最低!」と言われるのは、白銀君かわいそうだ。
いやよくある勘違いだけど!
まぁ思ったよりはキツイ感じじゃなくて良かったです。(判断基準おかしくない?)
37話
あれ、前回の話から続いてる!?
前回でギクシャクした影響から、初めての喧嘩回だ。
と思ったんだけど、喧嘩の内容が「お互いに相手にケーキを食べて欲しい」という相手に対する思いやりで、最後はお互いに食べさせ合おうとするという……ぐあああぁぁ!甘酸っぺぇ!しまった油断した!
いつもと違う角度で白銀君と四宮さんが両想いだって事が分かったので、まぁ幸せでいいんじゃないですかね。
もうこれでノーサイドだと思ったんだけど、最後「仲直り編に続く」って事は、このギクシャクを完全解消させるって事か。
ちょっと怖いが、初めての長編シリーズなのでしっかり読もう。
38話
白銀君と四宮さん、お互いが別の人に仲直りの相談をする回。
四宮さんの相手がカップル恋愛相談の子なのは良いとして、白銀君が石上君に相談するのはさすがに人選ミスでは!?
一瞬でエンジンがかかって「クソ女」とか暴言連発する石上君に笑った。
そして仲直り。うん、良かったですね。良かったと思う。
特に何も出力すべき感情が出て来ないので、感想としては以上です。
我ながらラブコメを読まない為に生まれてきた存在である事を再確認してしまった。
いや!別に読んでて嫌とかは無かったし、キャラ好感度はあるので「良かったね」とは思いましたよ。これは本当。
でもまぁそれ以外の感情はちょっと生まれなかったかな。
虚無に近いというか……。
うん、やはりガチ恋愛を展開されると虚無を感じてしまう模様。とても申し訳ない。
39話
おー、新キャラ登場。
4巻表紙の子だと思ったら白銀君の妹、圭ちゃんか。思った以上に美人だ!
まぁ、逆に妹をリアルな感じで普通に描くラブコメは嫌過ぎるよね。美人さんで当然か……
初対面の四宮さんが、既に妹の圭さんと面識があり仲良くしている藤原さんに対して地獄の底みてぇな顔でヘイトを向けているのが安定して面白い。
そこから買い物への同行を誘われて、過去1番のIQが低そうな顔で喜ぶの、ギャップで笑えた。
おまけページ
はあぁ!?
おまけページの藤原家長女、エッッッッッロ!!!!!
豊実さん!いくつなの!?
縦セーター来てるやんけ……アカンやろこれは……
もう豊実さんがヒロインでいいんじゃないかな。
4巻読んでる途中、他の方から「5巻がすごいから楽しみ」って言われたけど、もしかして豊実さんが出るって事?
そりゃすごいわ……
40話
夏休み中の計画を事前相談する話。
四宮さん、以前のクレバーさはどこへやら、藤原さんの誘導を諦めて無の境地に入ってるのビックリ。
1巻から白銀君はポンコツ度が増したけど、四宮さんはアホっぷりがアップしたよね……。
で、なんとか夏祭りの約束をして5巻に続く、と。
ところでこの話のおまけページにQ&Aがあったけど、この箇所で笑った。
そりゃさすがに作者さんも自覚してるよね……
4巻振り返り
さて4巻読了。
まぁ……大分読めるようになってきた。
白銀君の高い好感度による面白さは変わらず。弱点克服回はやっぱり面白いね。
今回は四宮さんのアホ化が顕著で、初期とのギャップがあって面白かった。
でも今はギャップが面白いけど、この方向が進むと単なるアホキャラになりそうで心配ではある……
ただ、やっぱりお見舞い編で再確認をしたけども、恋愛関係要素は今だ虚無に近い。
3巻まとめで「白銀君と四宮さんの好感度が上がったので幸せにはなって欲しい」とは言ったけど、それはハッピーエンドを希望してるだけって事みたいね。
つまり今回みたいな、恋愛描写の過程にまでは興味を持てていないみたい。
やはり作品に乗り切れていない不安が……
「愛着の結構あるキャラ達の日常漫画」としては読める。まぁそれもあまり得意ジャンルという訳ではないんですけど。
でもやっぱりこんな感じで毎話感想を書いて続けられるかっていうと……分からない。
今の不安要素としては「ギャグ漫画の感想を書き続ける不安」と「恋愛要素に興味がない不安」かな。
不安だらけじゃねぇか……
でも作者さんの文章ネタのレベルも高いし、良い漫画だと思う。
ここまで乗り切れてないのは明らかに作品のせいではなく、確実に私が悪い。
例えば4巻で感想打ち止めになってたとしたら、「面白い漫画だと思いますよ。ただ私には合わなかったですねー」みたいな総評になってると思う。
話によると5巻で何かが起こるらしいので、そこに期待ですね。
さて、この感想が変化していくかどうか……
あ、今回もカバー下のネタは面白かったです。
1巻カバー下で作者さんが言っていた「申し訳程度の絵でなんとかしたい」が実現出来てるんだけど、絵の労力はともかくネタ出しが大変だぞ。
やっぱこの作者さん、文章ネタのセンスが高いんだよなぁ。
つづく!
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