さて色々な理由で既存連載がゴッソリ減ったジャンプですが、今号から新連載が4連続で続きますね。
なんとなーく、個人的に期待が薄かったりもするんですが、期待の薄かったロボコがとても面白いのもあるので、上手くハマって欲しいところ。

そして明るい話題も。

アンデラが『次にくるマンガ大賞』2020コミック部門で1位を獲得。
おめでとうございます!
まだ2巻して出てないからすぐに追いつけるよ!
読んでない人は過去のジャンプを読み返したり、単行本買っておいつこうぜ!
そしてもう打ち切りの心配は一切しなくていいよね!!!

では感想始めていきましょう。
いつものように掲載順です。


BURN THE WITCH 1話(#1)

さて、読切版の続きからスタート。
どうやら全4話掲載という変則っぷりで、どうなる事やら。

最初の1ページ目から「おぉ、久保先生だ」と分かるこの感じ。
細かい構図やセリフ、コマや間の取り方も全体的にオシャレで、この「中身が分からなくてもサッと読むだけでカッコいい」という、久保先生の持ち味は健在。

ただそうしたカッコ良さ、実は私の評価には影響をほぼ与えないので、私の中で久保先生の評価は「まぁ、普通……」ぐらいだったりします。
今回の1話ももただの導入と紹介って感じで、プロット単体で見ると普通なんですよね。
でも大体の1話はこんな感じかも。ハードルを上げ過ぎている?
いや、でも全4話の1話だもんねコレ……。

気になるのが、「ドラゴンに触っただけで死刑」という超厳しい世界観。
これだけ圧倒的に罪が重いのに、接触しまくっているバルゴ君が即殺されてないのは何故だ……。
「1回触れば死刑だけど、10年触ればセーフ」とかアンバランス過ぎるんですよねー。

「ダークドラゴンは本気で驚異なので、それを生む可能性を少しでも生む市民は死刑」とするなら、非戦闘魔女の「笛吹き隊」で通用するダークドラゴンの弱さはおかしいんですよね。
戦闘部隊である「戦術隊」でメチャクチャ苦戦しないと倒せないぐらいの強さなら、接触=死でも分かるんだけどなぁ。

バルゴ君の扱いに関しても、読切版では「バルゴ君はドラゴン憑きとなったので、生物学上はドラゴンとして扱う」という事らしいんだけど、要はそれって人権ないので逆にやり放題なんですよね。
少なくともオスシちゃんとセットで街に野放しにするのは放任過ぎるかなー、と。
という事で今回の最後に下されたバルゴ君の処分決定、「なぜ最初にそうしなかったの」って感じの方が強かったです。

という事で、接触罪とバルゴ君の扱いが納得いかないので多少モヤモヤ。
でも多分これは重箱の隅をつつく行為で、恐らくスルーした方が楽しめると思う。
久保先生の漫画は結構そういうシーンが多かった印象です。

ただ先述の通りとにかく格好良い。
「戦闘用の結界道具」なんて無限に見た事のあるバリアテープの起動描写を、たった2コマでここまで格好良く出来るのはスゴイわ。

BURN THE WITCH 1話 バリアテープ

キャラも読んでいて自然に入ってくるのに、テンプレ的でない個性がある。
オスシちゃんも可愛い。
私にヒットしないだけで、魅力に溢れた作品である事に疑いはないですね。

呪術廻戦 118話

魔虚羅が思った以上に強い!
宿儺もまだ余裕はあるけど、ここまでバトルとして成立するは思わなかったわ。

本作でもトップクラスの頂上バトルだけど、渋谷事変突入時はこんなカードが組まれるとは想像もしなかったなぁ。
読者の予想を上回りつつ、ちゃんと面白い。
いやぁ、素晴らしい漫画ですね。

それにしても魔虚羅の「あらゆる事象への適用」、攻防共に後出しでメタ張れて、定期的に回復するって事でしょ?
やべぇ……。

攻略方法としては「次の事象適用前に、まだ見せていない攻撃で倒し切る」だと思うんだけど、本作の術式って基本的にそれぞれ固有で戦法は色々あってもベースは変えられないので、普通の呪術師だと「1~2回目の事象適用前に殺す」をしないと実質無理でしょ。
初見殺し……!

最後は宿儺の領域展開。
いやぁ、本当に頂上バトルだねコレ!

というか虎杖って確か将来的に宿儺の術式を使えるようになるんだっけ?
という事は、今回の戦いを通して「虎杖と伏黒の未来の最大戦力」を見ている感じにもなれるので、そういう意味でも読んでいて”オイシイ展開”なんだよなぁ。

芥見下々 集英社 (2020/8/4)

ワンピース 988話

「ジャック!(バン!!)」
私「いや、誰だコイツ知らん……」

カイドウ傘下だとは思うんだけど、もう飛び六胞やらギフターズやら沢山いるし、挙句の果てにはアプーみたいな最悪の世代もいるので、ジャックの位置付けが全く分からん!
ゾウ襲撃のエピソードは覚えてるんだけど、ジャックは全然覚えてない。
「バン!」って出るぐらいの格なんだろうなぁ……。

ワノ国編、これまでの伏線やキャラが一気に集結してて恐らくカタルシスが強いんだろうけど、それ故にキャラが多過ぎて毎週「誰だコイツ」ってなってる気がするぜ……!
でも今回も「あぁ何か因縁のある強い奴なんだな」みたいな受け止め方で、読めるといえば読める!

捕捉

どうやら3人いるカイドウの懐刀の1人だそうです。超大物らしい。へぇー。

さてヤマト、モモを任されて「いいの!?」ってのは分かる。
「僕を信用してくれるのか」的なやつだよね。

でも「僕の息子だもんね」には驚いたな!
ヤマトはおでんの生き様に憧れておでんのようになりたいんだと思ってたんだけど、血縁含めておでん自身になりたいの!?
やっべぇなコイツ。
ただこのヤバさも面白さというか、キャラ付けとして成立しているので大いにアリです。

Dr.STONE 162話(Z=162)

ドリル作成は皆頑張ってるから良いんだけど、この複雑な金属加工を金型無しで出来るの、さすがにそろそろカセキじいさんがオーパーツじみてきましたね。

形状的に塑性加工か切削加工になると思うんだけど、どちらも機材無しで人間のパワーで出来るの、超人過ぎる。
いや漫画だしそこが本筋じゃないのは分かってるんですけどね。
金型の設計から作成までやってたら、時間がいくらあっても足らない……。

敵であるカルロスから人間的信用を獲得したり、運転をさせる大樹。
今シリーズでは大樹の勢いの良さが結構クローズアップされてて好きです。
千空とは逆ベクトルの魅力があるよなー、大樹は。
そして「科学の積み重ね」でカルロスの心を動かす、と。
将来仲間になるなって感じの、いつもの好きな描写だ。

僕のヒーローアカデミア 281話(No.281)

死柄木の……というか、ヒーローの負の側面を掘り下げた回。

恐らく当時トップヒーローであった志村さんも、「息子との別れ」という耐え難い苦痛を味わっていたのか。
何か今回の描写でもそうなんだけど、死柄木って一貫して「倒すべき個人」じゃなくて「ヒーロー社会のマイナス概念」として扱われている気がする。

なんというか死柄木、「倒して正解」っていう感じのキャラじゃないんだよなぁ。
ヒーロー社会の犠牲になった死柄木を、ヒーローがそのまま倒したとして、果たして「めでたし」と言えるんでしょうかね。

それこそ、死柄木が絶望している「何でもない一般市民の善意」によって彼は救われないといけないよな気がする。
エンデヴァーの家庭描写をじっくりやってるのもそうだし、堀越先生はヒロアカという物語のゴールをどう見据えてるんだろう。

さて、個性消去の薬が登場した事により、「これ相澤先生死ぬよね?」という私個人の心配が半ば払拭されましたね。
変な方向で安心してしまった。
でもこれで相澤先生の個性が消去されて死柄木の個性が解放されたとして、対抗戦力ほぼ無いよね……。
エンデヴァーも冷却が必要っぽいし。

破壊神マグちゃん 8話

キサラギ君、普通に土足で入ってきたりカキ氷を知らなかったり、「常識が通じない上に、一生懸命で厄介」という変な怖さがあるな……。
少なくとも日本出身とは思えない常識力だ。

最後は和解フラグ?
聖騎士団って事は組織なんだろうし、最終的に組織との間を取り持ってくれるのかも?

マッシュル 27話 

で、出たぁーッ!
スピード系斬撃キャラの常套手段、「高速で薄皮だけを切り刻む」だッ!
漫画的には実質ノーダメのやつ!
むしろ普通に斬るよりも技量が必要なやつだ!

さっさと喉や心臓を突き刺しなさいってお母さんいつも言ってるでしょ!
何でいつもアンタは薄皮を刻んだり無意味に背後に回ったりするの!?


あまりのテンプレ感に盛り上がりつつ、矢印先輩の素顔公開。
イ、イケメンで魔力封じの眼力持ち……!
これ「魔法社会で他人の魔法を封じる目を持つ事の苦労」が全然想像できないというか、逆に色んな組織で重宝されないか……?

しかも本人は2本線になるぐらい魔法の才能に恵まれてる訳だし、どう考えても「持ってる側」だと思うんですよね。
という事で、自虐風自慢的なアレさを感じて私の中で矢印先輩の格がガクッと落ちしてしまったのでした。

甲本一 (著) 集英社 (2020/8/4)

灼熱のニライカナイ 7話(depth:7)

う、うおぉ……最初の「キレイなシーマン」みたいな絵的な破壊力ヤバいな。
悪質なコラ画像みたいだ。

そしてこのセイラさん、魔法少女の格好をしている理由が結局一切説明されていないのも、田村先生独特の適当さが具現化していて、とてもカオスだ……。

ちょっと謎だったのが「フィクションへの配慮の配分」というか、まさか水中呼吸の理屈に関してここまでしっかりと説明を整えてくるとは思わんかったです。
いや、他はもっと適当だし……。

多分今後も水中活動をするシーンが出てくるから、そこに関しては説明をしっかりしたかったんでしょうけどね。
それにしても特に気になる描写もなく「さあ潜るぞ」で次回に続くのはちょっとアレだと思いました。

チェンソーマン 81話

うーん……?
大丈夫かコレ。
タツキ先生のクセが悪い方向で出てないか心配になってきたぞ。

言うまでも無い事ですが、「殺せば盛り上がる訳ではない」んですよ。
そこに展開上の必然性や自然さ、物語がセットになる事で衝撃的なドラマになる。
アキ君に引き続きこれ、大丈夫?

「アキ君が銃の悪魔に乗っ取られてデンジが殺す」についても、今の所は展開として結構無理矢理なんですよね。
前半のマキマさんvs銃の悪魔の流れで、銃の悪魔がアキ君に憑依して、しかも逃げられる流れは考えにくいんですよ。
私はこのアキ君の死について、まだ納得のいく説明が為されていないと思ってます。

そうは言っても物語を展開させる上で描写の順番もあるでしょう。
作品への信用があるから、私はまだ「待っている状態」です。
その説明を保留したままで今回引き続きパワーを殺すとなると……ちょっと大丈夫かな?となる。

「マキマさんの怖さやヤバさを描写するために必要」というだけで説明するには、ちょっと過剰に無闇に殺し過ぎているというのが今回の印象です。

こういう作劇方法って「もう何でもアリだよな」って読者が感情移入から離れちゃうと終わりだと思うんですよね。
辛い展開でも感情移入が離れないように、読者の気持ちを引きつけ続けないといけない。

アキ君については手前の家族描写や悪魔の予言があったので、前回までのは十分作品に引き込まれていたんですよ。
でも今回アキ君の事後処理がないまま、準備無しでパワーを殺すのはちょっと……

ここまで書いてますけど、まだ不安になってきただけで判断は保留です。
色々納得のいく説明をしてくれる可能性は十分ある。
逆にここから手のひら返しをさせてくれたら嬉しいですね。

読者的には期待と不安が入り混じって、次回へ続く。
正直3:7ぐらいの比率になってしまってるんですが、ここは何とか踏み止まって欲しいなぁ。

藤本タツキ (著) 集英社 (2020/8/4)

ブラッククローバー 261話(ページ261)

うわ、センターカラーの雰囲気メチャクチャ良いな。
田畠先生、ダークな表現力もこんなに高いんだ。
ちょっと感動。
鬱展開は抑える漫画だけど、前半の戦後描写も過不足なくて良い感じ。

そして絶望感からの……副団長ナハトだ!
連載5年目経ってからの満を持しての投入!
そしてまさかの”悪魔憑き”という事で期待値がガンガン上がるな!

いやぁ、今回面白かったですね。
作中史上でも結構上位の絶望に、5年もタメたキャラを突破口にされたらそりゃ盛り上がりますよ。

僕とロボコ 6話

何故かベンズナイフの中期型(ハンターハンターのヨークシン編で団長が持ってたやつ。懐かしいなぁ。)を持っているお母さんとか、小ネタも面白かったんだけど、何よりこのシーンのロボコが普通に魅力的に見えたのが「あーやられたな」ってなりました。

ロボコ 6話の笑顔

連載前から不安だった不快さとは一切無縁で、普通にジャンプ愛あって面白いよね、この漫画……

夜桜さんちの大作戦 47話(作戦47)

アオリ文『太陽、覚醒――。』(純然たるドーピング)
絶対安静の医療室に電撃銃が置いてあるのと合わせ技で笑ってしまった。

いや、最後の決めゴマはカッコ良かったですけどね。
特に六美のヒロインっぽい表情が可愛かったです。
でも「笑い>カッコ良い」になってしまったんだ。
すまない。

権平ひつじ (著) 集英社 (2020/8/4)

読切:みゃくなし

うーん、ラブコメか。
男の子が「つい本音を喋っちゃうシーン」が何回かあるけど、何か唐突過ぎて「オマエそれわざと言ってない?」という感じになるな……。

というかストレートに考えて悲しい話過ぎるんですよねこの読切。
自分が好きな人が死んで、記憶を忘れた状態で自分と一緒にいる。
これから仲良くなろうにも、既に相手は死んでいて触れる事もできない。
これ演出次第では泣けるぞマジで……。

アンデッドアンラック 28話(No.028)

風子の隕石で目隠し&アンディ離脱(と思わせ)、チカラ君で止めて、「守る為に攻撃する」アンディでトドメか!
能力+意思の力を使った良い攻略法だなぁ。

アンディが言っていた「お前ら3人は他人の為に命をかけて動ける奴らだ」に、タチアナも入ってるのが良いよね。
実際、UTエリアをかなり上手く制御してくれてるから今回の動きが出来ている訳で、友情力!

しかしリップさん、「解除条件を認識する事で殺そうとする事も治療行為になる」とか、能力開示メリットやべぇー。
不正義や不真実といい、本作は能力の応用が利きまくるので、意思に働きかける系の能力が強いですね。
リップさんは心臓撃たれてるのに最期まで余裕の表情ってのも、格があって良かった。
本当に亡くすには惜しいキャラ……

そして素晴らしいのは、次回から2号連続センターカラー!
次にくるマンガ大賞1位の功績だ!
と喜びたいんだけど……巻頭カラーではないのかぁーッ!
本当にジャンプの巻頭カラーって取るの難しいですね。
新人さんだと、最速でどれぐらいで巻頭を取れるんだろう。
約ネバやアクタはどうだったのかな。

ぼくたちは勉強が出来ない 170話(問170)

さて、大人になっても二人の本質は変わらず。
具体的なエピソードは忘れたけど、あすみ先輩って「向き合うのが怖い子」で、成幸君は「人と向き合う子」だったような気がする。
ちゃんと二人の本質を活かした上で、現在のシチュエーションに物語として押し込んでるので、ここらへんは流石ですかね。

しかしあすみ先輩、メイド服を持参していたか……。
浪人時代のバイト衣装を、思い出だからってわざわざ荷物を増やして離島に持ってくる?
何か理由があるんじゃないですかね、実用的な理由が。
本編最後に着ようとしているナース服だって、実家の診療所や今回の研修医では使わないでしょう。
この数年間で、あすみ先輩に何があったんですかねぇ。

あと何よりも志摩さんのおバスト様には震撼しましたよね。

ぼくたちは勉強ができない 志摩さんの体操服

確か中学生でしょ?
将来どうなってしまうんだ……。
いやそりゃ成幸君は大学時代にHカップを散々好き放題してから離島に赴任してる(個人の見解です)から平常心なんだろうけど、こんなの見せられたら普通の動きではいられなくなってしまうよ。

筒井大志 (著)集英社 (2020/8/4)

AGRAVITY BOYS 32話

「本筋放っておいて、いつまでグダグダやってんだ」という読者(私)のツッコミを完全に解決する画期的手段、OMOポイントが登場!
これがあればバカ話をやりながら本筋に向けた”タメ”が作れるじゃん!
こんな優秀ギミック、何でこんなタイミングで出すんだよ!

あと「逆関節は男のロマン」、久しぶりに思い出した真理だぜ。
アセン時もEN消費が少ないからジェネ容量に回せるし、ジャンプ硬度も取れるので、軽逆+カラサワの組み合わせはみんな通る道だよな。(古のAC難民)

読み味としてはいつもの感じ。
でもクリス、そりゃ垓単位で再生数稼いでたら、承認欲求という甘い毒からは逃れられんですよ。
さすが高次存在と言わんばかりのカウンセリングトークで笑ってしまった。
さて、次週OMOポイントで一気に問題解決まで持っていくのかな?

ボーンコレクション 15話

嘘だろ……終わってしまった……。

ただ、既読無視されるりのちゃんや、バイトする侍さんとかの「本作が輝いていた所」をしっかり発揮しつつ、「妖怪と人間が仲良く暮らす世界」もちゃんと描いてて、やるべき事をしっかり収めた最終話だった。
いやコレ、普通にすごくない?

何というか、私みたいな凡人だと話数的にさっきまで展開していた「九尾を倒す」に引きずられて終わっちゃうと思うんですよね。
でも「九尾を倒すにはみんなで楽しむのだ」みたいな超剛腕で、九尾の事を端に置いてみんなで騒ぐシーンに集中。
本作のテーマにしっかり寄せて終わらせてるんですよね。
で、後日談の中でも先述した、りのちゃん・侍さんで持ち味の笑いを忘れない。
ここらへん、雲母坂先生の非凡さを感じられました。

嬉しいのが、作者コメントでリベンジを書いてくれてる事。
今回の最終回を見るに自分の持ち味は掴んでくれたと思うので、次回に期待ですねぇ。
最初は「どう読めば良いんだ」と悩んだもんでしたけど、見事なセンスを見せつけてくれたと思う。
雲母坂先生にしか描けない世界がある事が今回分かったので、またそれを見せて欲しいです。
次回作、期待してます。お疲れ様でした。

雲母坂盾 (著) 集英社 (2020/8/4)

タイムパラドクスゴーストライター 13話

伊達先生の作画の強さもあって多少響く所はあるんだけど、内容自体はあくまで想定内。
個人的な問題点は、執筆中に気付いた“藍野さんに伝えたい何か”に対して、「気付きの過程や内容を今回で読者に公開していない事」ですね。
これ、恐らく「佐々木君は何を伝えたいんだろう」という事で、次回に向けて読者興味を引きたいと思うんだけど、果たしてこのフリで興味が持てるかなぁ。

何というか本作って「言いたい事を勿体ぶる」事が多いんですよね。出し惜しみをすごくやってくる。
今回の話も結局、無限の時間で創作に終始しただけの話じゃないですか。
ここに「佐々木君の気付きや過程」を盛り込んでくれた方が、少なくとも今回の話にもドラマが生まれて面白かったと思うんですよ。

初期はその出し惜しみに「何が出てくるんだろう」と期待が持てたんだけど、現状は勿体ぶった割に大したモノが出てこない事が露呈してしまい、かなり残念な作劇になってしまってる気がする。
他作品との比較で申し訳ないんだけど、アンデラの怒涛の展開や設定開示と逆の事をやってる印象。
期待してハードルを上げて、それに見合うものが用意出来ていれば最高だったんだけど……現実問題、まぁ難しいですよね。

市真ケンジ (著), 伊達恒大 (著)集英社 (2020/8/4)

ブンキテン(電子版限定連載) 5話

あまり読み方が分からないまま、とうとう5話まできたけど、ちょっと気になる終わり方でしたね今回。
日付のズレ、彼女候補二人ともが恐らく嘘をついている理由、そして真実は一体何なのか。

恐らく推理できるだけの情報は公開されてないんだけど、単純にどういう経緯を辿れば今の状況になるか分からないので、ミステリ的な意味で次の展開が気になってきました。
何よりもこれ、ハッピーエンドで終われるのだろうか……?

今週のベスト3

  1. ボーンコレクション
    思った以上にキレイに面白く纏めてくれた。
  2. ブラッククローバー
    カッコいいセンターカラーに、副団長登場と大盛り上がりの展開だ。
  3. 呪術廻戦
    虎杖・伏黒の延長線上である現状最強の2体による頂上決戦がたまらない。
鳩胸つるん (著) 集英社 (2020/8/4)

にほんブログ村 漫画ブログへ