さて、Twitterに設置した匿名質問箱の要請で設置した買われたら感想書くリスト企画の第一弾、五等分の花嫁の10巻感想です。
いつものようにTwitterで実況的にやっていたものをリライトしつつ纏めています。

いよいよ10巻では修学旅行が開始!
それぞれの思惑が9巻で描かれた上なので、さてどうなるやら……。

帯にも色々情報が描いてあるんだけど、講談社漫画賞を受賞してるのか。すごいな!
いや、でも私がこれだけ楽しめてるんだから、実力の高さは伺える。

そしてキャラクターブックも出てるのか!
今までこういうタイプのやつスルーしてたけど、ちょっと気になる。少し欲しいもん。
具体的には二乃と三玖だけでも欲しい。


78話

そうか、修学旅行前の班決めがあったのね。
一つのグループで組めるのは5人までとは、また絶妙な……。

一花:四葉を積極的に利用して一緒の班になろうとする

二乃:好きな人と二人で回りたい!って言っちゃう。

三玖:一緒に回りたいと思っている(四葉が自主的にサポート)

四葉:自分以外全員で組んで!

それぞれの性格がしっかり出て良いね。
やはり二乃が強いし、一花も表情が怖ぇ~!
二乃の爆弾発言により班決めの緊迫感が高まる中、上杉君の「もうクラスの男子と組んだ」で笑ってしまった!

いやリアルだとそうだよね!分かるよ!
でもこの漫画ってほら、ラブコメだから、この展開は私ですら想像してなかったわ!
あと前田君がちゃっかり同じクラスで2度笑ってしまった。

79話

おぉ、零奈再登場。

そして上杉君、相変わらず話が早ぇ~!

「いつも会っているだろ」
「なぜ母親の名前を名乗った」
「正体分からんから早く教えろ」

ここらへんノータイムで言ってくれるの、グダグダ展開に対して「さっさとしろや」と思うタイプの私には非常に爽快。
本作のこういう所、好き。

そしてスンナリと零奈の正体が五月である事が読者には判明。
ちょっと前に「五月が零奈フラグはブラフで、本当は四葉だ!」説を唱えたんだけど、一瞬で否定されてしまった!
ただまぁ何十話も溜めた分のネタバラシとしてはかなり弱い開示方法なんですよね。
ここで読者を油断させといて、もうちょっと秘めた話はあるだろうね。

80話

修学旅行開始。

うわー、思ってた以上にメチャクチャだ。

一花が三玖に変装して悪だくみをしようとしている所を、四葉と三玖に見つかる。
四葉が「三玖が上杉君に告白しようとしている」事をウッカリ上杉君に知られてしまう。

一花、やはり後戻りできない状況。
一度嘘をつくと、ずっと付き続けないと破綻するからね……

81話

塞ぎ込む三玖に、必要以上に責任を感じる四葉。
上杉君が四葉の”度が過ぎた滅私奉公”を指摘したのは少し安心。
やっぱりそうなんだよなー。
ちょっとだけなんだけど、それでも明らかにやりすぎなんだよ四葉は。

そして一花、責任逃れをしない姿勢は立派なんだけど、まだまだ止まる気配がないぞコレは。
次回が不安……

82話

うわぁ、五つ子がバラバラだ。
なんか本作始まって以来の亀裂が走っている。

私が嫌いな「恋愛でコミュニティが乱されている状態」なんだけど、不思議と読めるのは何故だろうか。
一花が後戻り出来ない事を含めて、全員各々の性格なりに一生懸命で、こうなる展開に関して読者として理解が及んでいるからかな?

二乃から三玖への励ましの言葉も、さすが。
「今の内に上杉君をもらっておく」って、本来コレわざわざ三玖に言いに来る事じゃないもんね。
二乃なりに奮起させようと頑張ってる姿が非常に”らしくて”好感が持てる。

う~ん、とにかく最近の二乃は魅力的だ。
予想通り味方として描写されると輝くタイプ。

そして……一方、なぁ。
予想通り止まる気がない一花が、再び三玖の変装をして上杉君を連れていき、次回。
完全に暴走している……

メタ的に言ってこれで成功するワケがなく、次の話で一花には手痛いしっぺ返しが待ってそう。
というかこれ、どうやって収拾つけるの?
修学旅行内で決着つくの?

あとこういう荒んだ展開において、武田君と前田君が清涼剤としてとても良い味を出してくれている……。
移動中に付かれて武田君におぶってもらっている前田君、トマトが嫌いで上杉君に食べてもらう武田君。
お前ら仲良いな!

83話

上杉君、ここでノータイムで一花の変装を見破ってきた!

いやぁ、マジですげぇな。「普通はここで主人公が頼りないせいで面倒な事になるよな」って所で確実に冴えを発揮してくれるぜ。

そして一花的には辛い展開。
ラブコメ苦手なこの私もあろうお方が、結構感情移入してるので、かなり胃がキリキリしてきた……

五等分の花嫁10巻 一花

う、うおぉ、ワラにも縋るような悲痛な嘘と表情だ……
上杉君にも信用されず、雨の中で1人泣く一花が辛い。
やはり恋愛は悪い文明……!

でも上杉君、「”今は”お前を信じられない」って言い方は優しいね。

そして、五つ子で相談した結果、『最終日の選択コースを一つずつ選んで、上杉君と一緒になる人を運で選ぼう』ということに。
一花の提案に「なるほど」と思った次の瞬間、「実は一花は上杉がEコース選ぶの知っていた」という事が読者には判明。
お前、本当にどこまで……ッ!

と思ったらEコースに来たのは三玖で、一花はDコースに。
なんで?????

84話

一花、Eコースを選んだあとで三玖と交換していたのか!
お、お前ってやつは……!

一転して三玖と上杉君のデート。
そして最後に三玖の告白!

上杉君の「ああ 知ってるぞ」という返しとか、お前ら爽やかな青春をしやがって……!
いつもの私なら「しゃくせぇ」としかめっ面をしてる所なんだけど、何故かニヤニヤと笑顔になってしまっている。
まだだ!ラブコメなんかに私は屈しない!

ところで、何者かによって下着が差し出されたり、忘れていたパンが届けられたりしているの、もしかして一花が暗躍している?
三玖に対しての謝罪って事かね。
かなり用意周到なんだけど。

85話

おぉ、やっぱり一花が陰ながらサポートしてくれていたのか!
と思ったら二乃も!
と思ったら四葉と五月もいる!

結局、全員揃って三玖のサポートしてたのね。
さすがに予想外だったよ。
全員で三玖のサポートを通して、めでたく仲直り

「私たちは敵じゃないんだね」か。
そうだよね、ライバルではあるけど、敵ではないのか。

あぁ、良かった……。
何か不覚にも語彙が喪失するぐらい安心してるよ。
なんなんだこの気持ちは……

ところで途中で明かされてたけど、「昔会った女の子」は一花だったのか!いやこれは予想外!
というかあの流れと表情で信用できるか!?(一花ごめん)

でもじゃあ何で五月が変装してたの?
「面白い男の子と会った」という情報は当時五人が共有してたみたいだけど、五月が変装して出没した理由が全然分からんぞ!

86話

「雨降って地固まる」という古典的描写と共に、5人全員が仲良くバスで寝ている風景。

いやぁ、良かったね!
見開きでこういう仲直りの画面を見せてくれるの、素晴らしい。

そしてさりげなくバックで展開されていた盗撮騒動は、上杉君のアルバムプレゼントだったワケか。
謎のブラフだった。


……お?

え?えぇぇ!?

……出た!ほら出た!

「6年前に本当に会った子は四葉だった」!

これが真相だ!
やったー、当たった!

というかココで四葉が出てくれないとマジで四葉が空気になるので、当然と言えば当然の流れだ。
五月は色々知っていて、サポートとして零奈に変装していたのね。

いや、でもちょっと待ってくれ。
じゃあ前回の一花の「あの思い出だけは嘘じゃないんだよ」ってセリフは何……?

え、あんだけ見開きで思い出のシーンを出して、一花も涙まで流したのに、「6年前に会った子」が四葉だったら、じゃあ一花の思い出はなんなの?

存在しない記憶?

というかマジで全部嘘なの?こ、怖……

10巻振り返り

いやー、一時はどうなる事かと思ったけど、面白かったなぁ。
夢中になって読んでしまった。

「不安の兆し⇒亀裂⇒仲直り」のプロセスを、人間くさい導入ながら、なるべくストレス少なく、且つ美しく決着させる手際はお見事。
そして何より、その全プロセスをこの10巻に纏める鮮やかさよ!

ちょっと我ながら驚きだったのが、途中でも触れたけど「読んでいてイライラしなかった事」。
一花も含めて、全員がそのパーソナリティの中で一生懸命行動し、渦中の上杉君も変な鈍感ムーブをしなかったからかな。

とにかく、「もどかしい」「ちゃんと話し合えよ」みたいな感情がなく真剣に読めたよ。

現在の感触としては「早く11巻が読みたい」。
ようやく次回で真相が語られるっぽいしね。

いやしかし、『五等分の花嫁』。
うーんさすがにこれは……うん、不覚ながら認めます。

はい、もう分かりました。

面白い。面白いです。

絶対に屈しないと言ったけど、やっぱり五等分の花嫁には勝てなかったよ……

10巻ハイライト

五等分の花嫁10巻 三玖「私の事も全部知って欲しい」

私にしては珍しく普通に可愛いなと思ったコマ。
というか84話の三玖は、素直になった事も合わせて大変魅力的であった……

あと質問箱とかで匿名の人に「一花半天狗編」とか言われてて、「一花にそんな酷い事言っちゃダメだよ」みたいな事を思ってたんだけど、途中で挿入された6年目の思い出の見開きが完全に半天狗のコマ割で笑ってしまった。

しかも「本当に会った子は四葉」らしいし、あの見開きが嘘の可能性すら出てきて、もうダメだ……。
でもまぁ、11巻で何らかフォローはしてくれるでしょ。
きっと。多分。

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