買われたら感想書くリスト企画の第二弾、かぐや様は告らせたい 8巻感想です。
ちなみに過去のかぐや様感想の一覧はこちら。
前回の生徒会選挙編は、予想に反して白銀君、石上君のカッコ良さが炸裂し、とても前向きに楽しめました。
さて、今巻から生徒会新メンバーとして伊井野さんが加入する事になる訳で、そこに注目しながら読んでいきます。
この感想時点ではこの8巻までしか届いてなかったので、当時の私としてはここで終わる気満々。
どこか少し安心した様子で感想を書いてます。
まぁすぐに次が贈られてきたんですけど。
71話
会長の浮気を心配する四宮さんによる、白銀君とのスキンシップを目的としたマッサージ回。
作中で言われてるように付き合ってないのに浮気の心配をするという、最近の四宮さんによくある深読みポンコツっぷりだ。
ただ四宮さんに関しては基本的な能力は高いままで、恋愛が絡む時だけポンコツなので、良いギャップだよね。
そして能力が高いせいで、白銀君はドキドキする間もなく正確にツボを刺激するので超痛いと苦しむというバラエティ的な回なんだけど、馬乗りになられて「気持ちよくて死んじゃう」の所で新加入の伊井野さんが登場!
不純異性交遊を疑われ怯えるというオチ。
伊井野さんの初活躍は、真面目をウリにしたオチ要員か……
72話
前回の不純異性交遊疑惑や石上君への不真面目さ等から怒っている伊井野さんを、藤原さんがやり込めてしまう回。
やっぱり予想通り藤原さんは伊井野さんに強い。
というか伊井野さんが藤原さんにだけ超弱い。
でも伊井野さん、石上君に辛く当たるのはやめてあげてくれ。
選挙では君に配慮してくれたんだぞ!
73話
泣ける恋愛漫画を四宮さんに見せたい白銀君の話なんだけど、あまりにも漫画が面白過ぎてついネタバレをしてしまうという……
未読者が横にいる中で、既読者同士で感想を言うのはそりゃ危ないわ!ていうか無理だわ!
話としては普通だったんだけど、ネタバレをする藤原さんを拘束する男性陣をみて、伊井野さんがまたしても勘違いをしてしまっている……
ギャグ回における伊井野さんの方向性が早くも見えてきた感じだ。
74話
!?
あらすじからなんだこれ!?
前回出てきた少女漫画の影響を受けて、ほぼ全編(藤原さん以外)が少女漫画タッチの謎空間になっているというオモシロ回だ!
全体的にみんなの少女漫画的挙動が面白くて、ニヤニヤしながら読んでしまった。
これはズルいわ……。1回限りの飛び道具だ。
いや何がスゴイって、少女漫画をほぼ読んだ事がない私にもガッツリ響くぐらいメチャクチャ”それっぽい”んですよね。
特に途中で挿入されるコレね。あかつうしん。
もうこれがあまりにも少女漫画っぽくて最高だ。
この作者さんはやっぱりセンスがすごい。
最後のオチも、場の雰囲気もあって勇気を出して水族館に誘う白銀君に対して、少女漫画脳継続中の四宮さんが「私にとってここが水族館ですから」という冷静に考えると全く意味の分からない理由で断るの、面白過ぎるわ……
75話
おぉ、ベルマークを集める話か。
私も読んでて「超絶金持ち学校だから不要でしょ」と思っちゃったんだけど、それに対する白銀君のカウンター理論が完璧で唸ってしまった。
やはり作者さんはすごい。
そして早坂さんの思い出のノートを切り取ってまで持ってきた四宮さんの10点を軽々と上回る藤原さんと石上君……!
しかし、そこで四宮さんが取った策が「二人の点数を無効にさせる」ってあたり、四宮家の血筋~!って感じはするな。
まぁ、早坂さんの気持ちを無駄にしない為なので仕方ない。
76話
おぉ、久しぶりに柏木カップルの恋愛相談会だ。
女性側の「ねぇ、どうして怒ってるかわかる?」という地獄の質問に対して、まさかの石上君が絶妙に分かっている回答を繰り出すのが意外過ぎた!
周りの反応も
「よくわかったな」
↓
「石上君!?」
↓
「おしえて石上先生!」
と露骨にランクアップしてて笑った。
しかし彼氏の方の男の子(名前多分出てないはず)、最後のオチといい絶妙にムカつくな……。
これが「幸せを匂わせてくるのでウザイ」ってやつんだろうか。
そしておまけページにいつも出てくる失恋女の子、相変わらず辛そうな境遇……。
あと10巻以上あるらしいし、この子が幸せになれる日もくるよね!?
77話
コイバナを引き出すために「S(四宮)が好き」と匂わせ発現をする藤原さんに対して、四宮さんが「S(白銀)が好き!?」と勘違いしてしまう回。
最終的に二人の仲が深まって良い話風に終わるんだけど、伊井野さんの歓迎会の最中の一幕だった事を読んでてマジで忘れてたので、オチで笑った。うまく忘れさせられたわ。
しかし四宮さん、分かってはいたけど藤原さんの事を本当は大事に思ってるのね。
いつもメチャクチャ酷い事を言ってるけど、それも「心を許してるから」ってのは、読者としては解釈一致です。良い。
78話
うお、扉絵の四宮さん、過去一番って感じにイイな。
少しセクシーなのもイイ。
さて作中でも言っているけど、「体育倉庫イベント」の回。
確かに言われてみれば定番シチュエーションなのか。そういえば五等分の花嫁でもやってたな。
本作で経路が違うのは、お互いが「相手の作戦でピンチを演出している」と思い込んでいる事で、ちょっとすれ違いコント的な面白さはあったな。
あとはもう普通のラブコメで、あわやキスか!?って所で伊井野さんが登場。
そしてお約束のように白銀君が疑われるという、可哀想な展開……!
伊井野さんが勘違いオチ専用キャラとしてかなり愛用されている気がする。
79話
四宮さんが急に倒れて救急車として運ばれてしまった……。
「元々あまり体が丈夫ではない」という情報もあって、シリアスパート突入かと思いきや……えぇ~「白銀君にドキドキし過ぎて倒れました」という予想外のオチだ。
「四宮さんは恋の病なんだけど、それを自覚せずに病気だと言い張っている」という事の裏付けが、最新医療機器を使ってどんどん明らかになっていき、御付きの早坂さんが恥ずかしくて苦しむ話。
まぁ……幸せな着地点で良かったよ。でも相変わらず高校生とは思えないウブっぷりだぜ四宮さん。
80話
伊井野さん「もう生徒会やめたい……」
今まで不純異性交遊の勘違いオチを何度もやらされてきた伊井野さん、ついに臨界点を迎える!
伊井野さんの純粋さと直情傾向も手伝って、「酷いヤリサーだった」とまで言われる生徒会が不憫過ぎる。
作者さんがオチで多用しまくるからこんな事に……!
お友達のメガネさんの説得もあって勘違いが正されると思いきや、「白銀君は性欲の権化」という当初の決めつけから、「全ての黒幕は四宮さん」という明後日の方向にシフトチェンジ!
伊井野さん、もはや勘違いを通り越して妄想癖レベルだなこりゃ!
ところでこの話のサブタイが「そして、石上優は目を閉じた②」なんだけど、なんで……?
前回このサブタイが使われた時は石上君の掘り下げ回だったんだけど、今回は全然出てきてないのよね。
誤植なワケもないし……
作者さんの話作りの信頼を考慮すると、今回を踏まえて次の話で何か石上君関連の話がある?
最後のおまけページは伊井野さんの紹介文。
驚いたのが、裏ヒロインだという事。確か石上君が裏主人公だったので、それ事を考慮するとこの二人を中心としたドラマが今後繰り広げられていく予感がするね。
「お互い嫌い合っている」というのも、因縁があるって事だし、最初の印象が悪いのはラブコメではまぁよくありそう。
8巻振り返り
さて、8巻読了!これにて贈って頂いた分も終わりだ。
今巻は思ってたよりは新登場の伊井野さんが主役になる事が少なく、それでもオチや途中のアクセントで活躍してくれたな。
新キャラとしてとても良いメンツ。
最後の話もそうだけど、伊井野さんもそのうち話のメインになる回がありそうな予感。
8巻はコメディ中心だったし、7巻は選挙編の後半が予想外の動きで面白かったし、どちらもそれなりに楽しめたと思う。
少なくとも6巻で止めるよりも、8巻まで読ませて頂いた事で確実に私の印象はアップした。
追加で贈って頂いた方には感謝の気持ちが強いな……!
ただやっぱり「あくまで恋愛という大きい主軸が話の根幹にある」のは変わらないので、私との相性が決して良いと言える作品ではないかな。
恋愛に興味のある普通の人はどういう読み味になるんだろうなー。全く想像が出来ない。
ただ作者の赤坂アカ先生の言語センスや地頭の良さを感じる脚本なんかは理屈バカの私がとても前向きに楽しめる所ではあるので、この作者さん自体は覚えておいても良さそう。
ラブコメ以外の赤坂アカ先生の作品なら、もしかして意外と私に刺さったりしてね。
さて、以上かな。
と思ってたら続刊がすぐに届いたので9巻に続きます。