買われたら感想書くリスト企画の第3弾、メイドインアビスの初読感想です。
Twitterでリアルタイムに読みながら実況したものをリライトして纏めています。
読んだ事ある人はもちろん、読んだ事ない人でも雰囲気は分かるので、気になっている方もどうぞ。
表紙はリコとプルシュカかー。
今回はかなり明るい色調の表紙ね。
プルシュカ、4巻の最後がもう解体一歩手前みたいな状況だったんだけど、表紙を見るに生きている……のか?
さて読み始める前から「5巻まで読んで欲しい」と言われていた、その5巻に到達。
どうも4~5巻が映画化されてるっぽい?
それ以外の知識は相変わらず無し。引き続き正直に感想を書いていきますよ。
メイドインアビスの感想一覧はこちら。
33話
リコ、前回負傷した時も思ったけど、精神力がかなり強い。
三層級の負荷をボンドルドにかけられて気絶させられ内臓損傷してるのに、覚醒直後にこのセリフを吐けるのはスゴ過ぎる。
決して恐れを知らないバカなんじゃなくて、精神力が強いから折れないタイプ。
探窟家としての才能だよねこれ。
更にリコ、完全記憶能力ばりに過去に文献に載っている遺物を全て覚えているという……!
株を上げてくるなぁ。
ボンドルドの不死身の正体は『精神隷属機(ゾアホリック)』。自我を他人に植え付ける装置。
ん、という事はもうボンドルド本体の肉体は消失してる?もはやそれは人間じゃないのでは……?
レグのエネルギー補給も兼ねて前線基地へ再侵入。
電気のショックで再び記憶が消えるのでは?という疑惑があったんだけど、これ最後のページのレグ、記憶消えてない……?
というか暴走してそう。
34話
呪い除け装置『カートリッジ』の正体よ…………
子供を数日間生き延びられるだけ切除して、箱に詰めて呪い除けにしてんのか……。
ボンドルドがクソ過ぎるのはもう分かってたとして、作者は何でこんなエグイ発想が考え付くんだ。
これはダメだ、ダメだよ……。
あ、プルシュカは無事なのね。逆に意外だ。
4巻のヒキからしてカートリッジになってるのかとばかり。
心の準備をしてたけど、良かったよ。
うおぉ、暴走レグとボンドルドのガチバトルだ。
今回はボンドルドもフル装備らしいけど、ここまでガッツリ白笛とバトルするとは思わんかったな。
しかしボンドルドの装備、ちょっとロボット好きにたまらんカッコ良さがあるのがちょっと悔しい。
35話
レグ、ナナチのフワフワを純粋に好きだと思ってたんだけど、性的に興奮してたのか……。
作者さんがケモナ―なのは既に疑いがないんだけど、それ故に「男ならナナチのフワフワに興奮するのが常識だよね」を当然のように繰り出してくるの、怖ぇ。怖ぇよ……。
あ、本編は緊迫した場面でした。
36話
プルシュカァ!!!
あー!!もう!!!
分かってたけど!!!分かってたけども!!!
分かってたけど、おまっ……ボンドルド!お前!!
プルシュカは無事だって言ってたじゃねぇかよ!!なんやこのウソ!嘘つく必要あったか!?!
いやもう4巻のヒキから生存は諦めてたけど、なんでお前一回「ご安心ください」って言ったの?
「きちんと解放します」って言ったの何なんだ。
よくある「この苦しみから解放します」みたいなやつ?
まぁそりゃ自分の肉体を白笛にするんだから、娘をカートリッジぐらいにはするだろなぁ。
37話
プルシュカの過去とボンドルド戦の決着。
普通に見ごたえがあるバトルだった。
いやしかし、こうしてプルシュカ視点で色々見ていくと……ボンドルド、「嫌な奴」なんじゃなくて「探求心しかない存在」なのか。
人間性を捨て去った効率的行動の権化。
でも何でプルシュカだけ特別に育てたんだろう。
プルシュカを育てた理由、「深い苦しみから戻ってきた人間なので他の使い方がある」とは言われていて、人間性を持たせる為に優しさや喜びを教えたっていうのはボンドルドの行動指針とは外れてはいないんだけど……。
でも結局カートリッジにしてるんだよな今回。今後分かるのかなぁ。
38話
「一緒に冒険をしたい」というプルシュカの思いが白笛に。
今巻の表紙、そういうことか……ッ!
「形は違うけど、プルシュカと一緒に冒険をしていくよ」っていう希望が詰まった表紙なのね。
うーん、クソ!悔しいけど内容が分かれば納得してしまった!
ボンドルド、後半に祝福を受けてる描写があったけど、コレはプルシュカが呪いを肩代わりしてくれたからか。
プルシュカとの信頼関係を構築して、ナナチとミーティの再現をした訳ね。
プルシュカ、そういう「使い方」か……
そしてリコの意思により、ボンドルドの本体である「精神隷属機(ゾアホリック)」は壊さずに第6層へ向かって、6巻へ続く。
あくまでリコの目的はアビス深層であり、火の粉を振り払う意外の殺生はしないという事だろうか。
うーん、ボンドルドは生きてるだけで悲劇を巻き起こす存在なので、私は消去すべきだと思うんだけどなぁ。
5巻振り返り&作品の魅力について
5巻読了。
プルシュカは衝撃的だったものの、3巻の反省でショックに備えながら読んだので、精神へのダメージは軽微。
プルシュカの最期や白笛化までの展開などはシナリオとして纏まりもよく、バトルも白熱した。
「5巻まで読んで」と言われていたのも納得の満足度だったよ。
確かにこれ、映画でどんな感じなるか観たくなるね。
アクションもきっとスゴイ事になりそう。
しかしカートリッジ関連の描写、物語の根幹に食い込んでるのでカット出来ないと思うんだけど、こんな設定を映画にどうやって組み込んだの……?
かなり緩和させないと、これ映画初見だと相当キツいぞ。
さてボンドルド、自分が死ぬ直前(結局リコの判断で抹消されなかったけど)でも、恨み言は一切なく先に進むナナチ達への祝福を口にするという。
私が子供ならボンドルドの事は”悪者”と見ていただろうけど、コイツは結局自分を含めた生命の事なんかどうでも良くて、ただひたすらに「探求心だけの存在」だった事が一貫している。
本作の魅力とは何か
さて、私は知らなかったけど有名らしい本作、どういった魅力が詰まっていただろうか。
パッと目につくのは、以下2点。
- アビスの奥深い設定
- 可愛い絵柄に似合わぬキツい展開
ただここまで読んで分かったのが、これらはあくまで表層的な事。
本作を読んでて引き付けられた本当の魅力は、『様々な理不尽や逆境の中でも、折れずに前を進む少年少女達の力強さ』だと思う。
まずアビスという圧倒的な逆境。
更にボンドルドという理不尽な驚異。リコ出生の秘密、ナナチの過去など、大人でも挫けるような事が盛り沢山な本作。
にも関わらず、その中でリコは一度も折れる描写がされておらず、当然のように前に進む事を選択する。
それは「希望を持っているから」だと思う。
今回リコはプルシュカの最期に大号泣したし、6巻以降も厳しい展開があると思う。
でも希望を持って進むリコが折れる事は想像できないのよね。
そういう力強さに、共感したり励ましたりされて、読んでて目が離せなくなるんじゃないかと思った。
読者も一緒に乗り越える、的な。
だから本作、ウッカリ「鬱漫画だよ(ゲス顔)」みたいなキャッチ―な紹介の仕方をしたくなるんだけど、本当は『大人でも折れるような逆境の中でも希望を持って進んでいく、少年少女達の力強い物語だよ』ってのが正解な気がする。紹介文としては長すぎるけど。
さて、現在の所感としてはこんな所かな。
次巻、いよいよ人が生きて帰れない、マップにもほぼ記述がない6層。
何があるのか楽しみである。
7巻まで贈って頂いているので、あと2冊シッカリ読ませて頂きます。とても有難い事だ。