巻頭カラーは約束のネバーランドなんだけど、表紙の「果たされる約束。そこに彼女は――」って、どう考えても内容が読めるじゃねーか!
ジャンプ表紙でネタバレという画期的手法!
構図もドラゴンボール最終巻の悟空がバイバイしてるやつだし、サヨナラ感めちゃくちゃ出してきてるぞ。

これ、エマの行方についての読者興味次第では、かなり怒られてたのでは……
例えば今週チェンソーマンが巻頭だとして、「コベニの愛車が7位!」って書いてたらみんなブチギレだと思うぞ。


約束のネバーランド

今回もカラーすごいわ。
私は今の連載陣の中では出水先生の巻頭カラーが一番楽しみかな。
今回も期待以上にすごい上手い。
出水先生は他の漫画家さんとは質が違う美麗さで、今回もそうなんだけど小物の書き込みとか配色の細かさとか、雑多な統一感が唯一無二なんだよね。

さて本編。
マイク・ラートリーさん、未来の飛行機でスタイリッシュに出てきたけど、一人だけ最初から飛行機の上に乗って登場したみたいな演出で笑っちゃうよね……
(他の人達はちゃんと到着してから中から出てきてる)

当然のように代償みたいなのはあって、エマ不在。
次回予想なんだけど、エマは過去に飛んでいて、食用児達が受け入れてもらいやすい「国境が撤廃されて一つになった平和な世界」はエマが築いた説を提案するぞ!
ピーターさんが「人間世界も醜い」みたいな伏線を出してたのに、今回のような世界情勢になってるのがちょっと都合良過ぎるんですよね。
10年ちょっと前は世界も酷い状況だったというし、そこからの立て直しにエマは尽力したんじゃないかなぁ。

「エマがいないと生きていなかった」「エマがいたからここまで来られた」と、エマ捜索を全員一致で決めるノーマン達。
申し訳ないけど、やっぱりエマ教怖いな……。
グレイスフィード農園出身者は分かるんだけど、試験農園出身の人までここまで完全に同調できるのは何故なんだ。
それこそ「存在しないはずの記憶を入れられてマブダチになったんか?」と思わされるような恐ろしさと違和感がある。

Dr.STONE

科学同士の戦い、一歩先のステージに進んだ面白さがあるなー!

通信周波数の解析と、周波数を指定・固定させての発信って完全に精密半導体の世界なんだけどな。
技術力ヤバ過ぎて興奮する。

あと大樹、復活液って明言しちゃったよ!
液体である事を示すのは非常にマズいとは思うんだけど、つまり今シリーズは「復活液レシピの死守」は主目的じゃないって事ね。
復活液のアドバンテージはあくまで「敵側が科学王国民を気軽に殺せない理由」という役割なんだろう。

僕のヒーローアカデミア

先週「この崩壊に荼毘とかギガントマキアが巻き込まれたら爆笑」と思ってたんですが、そうか場所が違うんだった!
死柄木がいるのは病院で、荼毘達は山荘のアジトだったね。
何か交互に場面が入れ替わってたので、同じ場所だと錯覚しちゃってた。ウッカリ。

死柄木、いきなりエンデヴァーとバトルか。展開早いな!
エンデヴァーが勝てる未来が見えないんだけど、彼はまだ荼毘との因縁(仮)や家族問題が残ってるから、まだ死なないとは思う……。
でも四肢欠損ぐらいはしそうだなー。怖いなー。

森林王者モリキング

「僕は勝子のペットだよ」が面白過ぎた
これ、友人からしたら「家族ぐるみのバーベキューに参加してる最中の彼氏のセリフ」なので闇が深すぎるよね。

でも
「今日はキュウリで」
 ↓
「スマート!いい男つかまえたんだね」

あまり意味が分からなかったです。
どういう事なの……

チェンソーマン

楽しみにしていた人気投票結果発表!
コベニの愛車がコベニ本人(8位)を乗り越え堂々7位!
もちろん例の轢殺回のインパクト故の結果なんだけど、この回はパワーの1位にも絶対関与してるよね……。
「理性がある」でお馴染みのパワー、人間の嫌な理性が発揮されて魅力爆発してたし。

さて本編。
闇の悪魔と邂逅した爪痕がデカくてビビる。
暴力とビームが死んだのがメチャクチャ悲しいぞ。
そして天使が両腕、アキ君が片腕欠損か。
タツキ先生容赦ないな……。

というか人気投票上位のコベニが退職!?
これから新車がどんどん登場して、それが都度状況の解決に役立っていくんじゃないの!?

最初はパワーを支えるデンジ君が微笑ましかったんだけど、パワーの面倒を見るためにマキマさんとの単独旅行を蹴った事が発覚したあたりから、だんだん複雑な気分になってきたぞ……
「旅行よりも友人を優先したデンジ君の成長に喜ぶ」か、「介護のために自分を犠牲にしたデンジ君の成長に悲哀を感じる」か、これ両方の意味で取れるよね。


「旅行したかったなあああ」という発言も”仕方ない感”をメチャクチャ出してきている。
この”仕方ない感”って、まさに「悲しい大人の象徴」なので、デンジがこれに絡め取られてしまった辛さみたいなものもあるよね。
「皿洗い」とか「3時間おきに交代」とか、明らかにこの仕方ない感を意識した演出だよなー。

最後、「知ればいいってものではない」と成長したデンジは扉を開けない事を選択。
クァンシの「馬鹿で無知でいること」といい、岸辺さんの「何も見たくねぇ」といい、今回テーマを上手くリンクさせてきましたね!
タツキ先生、話の構成が上手くなってる気がする。
先週のハロウィン演出といい、週刊連載なのにすごいな。

ボーンコレクション

りのちゃん、エリートらしいのにA級妖怪の群れでずっと同じポーズと同じ表情で固定されてて笑っちゃった。
まだ連載も最初なんだから、もうちょっと優等生にしとかないと!
大事にしてあげて!

と心配してたら、新キャラ阿部秋冬が自他共に認めるりのちゃんの上位互換でもう辛い……
男だったらまだ良かったんだけど、可愛い女の子にしちゃダメだろ!
秋冬、普通に実力高いみたいだしストーリーを回せる勢いもあるので、キャラとしてはかなり重宝されそう。

ところで先週、「A級妖怪の群れでも危機感ないので妖怪退治モノではない」と断じてしまいましたが、なんとS級妖怪討伐指示が!
ただ白羅がマブダチと言ってるので、討伐ではなく仲良くなるルートですかね?
漫画の雰囲気的に、白羅の友達を白羅の力を借りて倒すなんてダーク展開はやらないはず。

SSSランク妖怪の白羅さんを10年前の秋冬が圧倒しちゃってる時点で、妖怪が驚異になるようなパワーバランスにする気がないように思える。
むしろ様々な妖怪を仲間にして、陰陽師とか、何か他のものと戦うんじゃないかなぁ。
現時点でもまだまだ、ジャンルが掴み切れてない。

ハイキュー

ウシワカ回だ!
相変わらず一生懸命な性格で、頑張って子供に笑顔で話しかけたり、「バレー好きじゃない」と言われてショック受けたりと、真剣に「プロ選手」やってるのいいな!
プロ選手の役割って、単純に「強い」だけじゃなくて、バレーの知名度アップとか貢献活動とか、そういうのも仕事だもんね。

スポーツ漫画で「慢心しない王者」という最強格はよく登場するけど、そういう人が世界に出てからの苦労を古舘先生目線で描いてくれるという、それだけで面白い。
バレーは分からないけど、野球でいえば「国内で一線で活躍するバッターが、海外で活躍するために打撃フォームを刷新する」という事なので、これはかなり貪欲で求道的ですね。

「自分は運が良いと思った上で全力で頑張る」ってのも、”勝てる考え方”なんですよね。
「運が良い自分はいずれチャンスが来るから、その時に掴み損ねないよう全力で備える」とか、「運に恵まれている自分なんだから、それに恥じないよう一生懸命応える」とか、そういうマインドの人は成功を掴めると思う。

「行き詰まった時に出会った戦友からモーション変更を提案してもらう」「左利きが許容される家庭」もまぁ運は良いんだけど、それをモノにできる苦労を一生懸命やってるウシワカは、まぁそりゃ無敵だろうなと思う。

そして週刊連載なのに各キャラに一貫した人生哲学を用意してる古舘先生はヤバい。

ところで冒頭から丸坊主にしている天童、背景に外国人いるし「どこにいて何してんだよ」って興味を惹かれるんだけど、今週そこに言及はしないのね!
ニクイ事するなぁ。
この種明かしは次週にお預けですかねー。

アクタージュ

すごい、舞台化だ!
銀河鉄道編はまだ作品内では舞台映えするかな?良い判断。
今のご時世、劇場が封鎖された演劇畑の人は本当に辛い状況だと思うんですよね。
こんな時に発表になって「タイミングが悪い」と考える人もいるだろうけど、演劇を盛り上げる一要素になったらいいですね。

しかし、夜凪役は素人OKのオーディション形式か。
これはやる方も大変だぞ……!
思い切った企画だけど、成功したらメディアミックスの幅が広がるので心から応援したい。

さて本編。
黒山さんの映画、ちゃんと夜凪に刺さったみたいで良かった。
でもアレは大衆にはウケないよなー!
黒山さんも自覚してるっぽいけど、商業的要素がゼロ過ぎる。
ああいう15年前の実験作を未だに上映してもらえる時点で、かなり評価されてる位置にはいるな、と思う。

モチベーションを高めてオーディション開始。
黒山さんの映画もちゃんと夜凪には伝わったみたいだし、変につまづく事もなく、今回も夜凪は順当にオーディションを通過するんだろう。
いや、何でこんな事を言うかっていうと、「ここでオーディション落ちたらリアルで面白いなぁ」という邪悪な読者心がね……。
この漫画ってずっと順調過ぎるので。

タイムパラドクスゴーストライター

本作で何度か出てきている「描きたいもの」という言葉ですけど、問題の本質は「面白いと思うもの」があるかだと思うんですよね。
佐々木君とアイノさんの違いは恐らくここで、恐らくアイノさんは「面白いと思うもの」が描ける(もしくは描けるようになる)。
佐々木君は漠然と「みんなが楽しめるものが描きたい」と述べているだけで、主体性がない。
この違いはかなり大きい。

アイノさんは自らの目標である「全人類が面白いと思うもの」に対して具体的な思索をしていて、夜とオバケというメインテーマを捻出してるんですよね。
対して佐々木君は「みんなが楽しめるものが描きたい」に対してアプローチをかけている様子がない。
自分が漠然と言っている「みんなが楽しめるもの」がどういうものなのか、主体的に考えを掘り下げる場面がないんですよ。

だから1話で描写されたみたいに「キャラが弱いと言われたからキャラを強くしました」みたいな主体性のない対応になる。
編集からすると、佐々木君は指摘の本質を理解しないまま言われた事をやっているだけ。
そのまま年単位で成長しなかったら、ああいう疲れた態度になっちゃうのも分かる。

そして佐々木君は「ゴーストライターの腕の見せ所」とか言っちゃうんだから、もう読んでてツッコミがすごい。
「何でお前がメインで描いたみたいな言い方してるんだ」となるんですよね。
Wikiでゴーストライター調べたら、今作に対する皮肉がメチャクチャ効いてるように読めるのでオススメ(?)

さて、漫画家漫画のジャンルでやるなら、佐々木君とアイノさんの本質の違いについての掘り下げがあるかも?
でもそれをしても佐々木君を更なる絶望に落とすだけなので、難しいなぁ。
私は市真先生の性格的に未だにSFジャンルに進む可能性の方が高いと思っているので、まだまだ先が読めませんね。

それにしても、アイノは意外なほど表情豊かで魅力的なキャラでした。
引きこもりのイジメ経験者ってきっと辛い思いをしてるだろうに、そういう人も楽しませたい、と。
素晴らしい考え方で、漫画家として成功して欲しい。
1話で「絶対に許さない」とか言ってたよね?
とかは気にしちゃダメだ!

今回で先行きが明るくなる可能性を感じたりもした。
それはアイノが「善良な性格を持っており、全人類が楽しめる漫画に対して正しいアプローチが出来ている」事。
要はこの漫画は「ちゃんとした人も描ける」という事で、これは大きい。

佐々木君は本当にダメなんだけど、それがキャラ立ての失敗ではなく意図的な演出である可能性が急浮上してきました。
だとすると、今大半の読者が佐々木君に感じてるモヤモヤは作品の狙い通りって事になりますからね。
3話までわざとダメな主人公を描くことに対する是非はあるけど、だとするとここから面白くなる可能性は十分にあると思う。
今後も注目です。

ブラッククローバー

血液魔法は水に薄めると弱くなる!
呪術廻戦で見たやつだ!
掲載ラグを含めてこれをパクリという人は絶無だと思うけど、私が田畠先生なら無意味に悔しい思いはしてると思う。

そして人魚形態もとい下乳形態だ!
一生懸命戦ってるノエルには申し訳ないけど、田畠先生の女体ってギリギリで記号的じゃないエロさがあるよね……
魔法の相性も良いし女王・ノエル側優勢には見えるんだけど、ブラクロの魔法バトルはちょっと悪い意味で「何でもアリ」なので読めないんですよね。

ぼくたちは勉強ができない

すげぇ、センターカラーかなり美麗じゃない?
理珠の時はもっと色合いもハッキリしてセクシーな感じが良かったんですけど、今回は透明感というか儚さというか、文乃のキャラ性がしっかり出てる気がする。
これ、キャラのイメージに合わせて描いてるよね?
だとすると今から、残りのヒロインのセンターカラーも楽しみですね。

さて、うるか編で高校卒業、理珠編で大学1年と進んでたので、このまま文乃編は大学2年以降で展開させると思ってたんだけど、時間が巻き戻ったか。
「本当はIFルートでなく、全部時系列で繋がってるんでしょ?成幸さんも悪いお人ですなぁ」とひねくれた読者(私)が邪推できなくなってしまうのではないか!

理珠編を振り返ると、「関城さんパート」+「成幸を振り向かせる」という構成。
文乃編に関しては、「友人への負い目を振り切る」+「成幸を振り向かせる」になるのかな?
つまり前半部、友人達との絡みが必要になるワケで、高校時代に戻るのもその為かもしれない。

私はやっぱりラブコメは苦手ではあるし、基本スタンスは「ラブコメは何でもアリ」なので、本作もかなり引いた位置から読んではいるんですね。

それでも、今週の文乃はなかなか魅力的に感じた。
他ヒロインと比べると文乃だけ心情がかなり繊細で丁寧だし、心根の優しさや配慮が随所に見えるので応援したくなるぞ!
階段落ちした時も、自分の事は二の次で成幸が大丈夫だった安堵ばかりだし、その時の表情も良かったんだよなー。
文乃ルートも楽しんで読めそうだ。

最後、家に唐突に押しかけて世話をする事については「成幸お前、それ相手に好かれてるから許される事だぞ」としか言いようがないけどな!
親にも事前了承取ってるし、嫌いな相手がこれやってたらそのまんまホラー漫画だからな!

普段ラブコメにかかっているストッパーと、今回文乃が魅力的に見える理由

今週の内容が良かったのもあるんだろうけど、連載も佳境を迎えたこのタイミングで文乃が魅力的に見えてきた理由。

「対象ヒロインに感情移入して読む」
ラブコメとしてはごく一般的な楽しみ方ではあるんだろうけど、過去に経験がないので、個人的にバグが発生したような戸惑いを感じてます。
そしてその背景に「ヒロインレースの枠から解き放たれ、全員のENDが用意された」があるのは間違いないと思う。

ラブコメ、終盤の雰囲気が苦手なんですよね。
大半は最後誰かと付き合う事になりますが、残りヒロインの数だけ失恋シーンが描かれる。
しかも長期連載となればキャラにとっては大抵が年単位の大恋愛ですから、それの終わる所なんか見てるのは辛い。

キャラに感情移入するほど失恋シーンの喪失感が大きいので、「でもフラれるかもしれないんだよな……」が頭を掠めてしまって、読んでいて終始ストッパーがかかってる気がします。
文乃自体魅力的なキャラなんでしょうけど、多分IFルート突入でその心配をする必要がなくなったので、普段かけていたストッパーが外れてきたんだろうなと思う。

時間巻き戻り展開による余計な心配

今回、高校時代に話が戻ったんだけど、多分これはうるかファンからすると辛い展開なんじゃないかなぁ。
もちろん事前IFルートと明言されてはいるんだけど、試験前に戻った事で「本編ルート(≒うるかルート)の試験後が無かった事になる」と感じる人もいるのでは?
前にIFルート突入時の各ファンの反応をまとめたけど、うるかファンは唯一「獲得した幸せが減損した」と感じてしまう立場なんですよね。

なまじ理珠編が大学一年スタートだった事から「最小の過去改変なら何とか……」と耐えていたうるかファンは、今回で「改変どころか無かった事にされた!」と感じてしまっても、それは責められない気がする。
作品第一で考えて欲しいので、一番考慮すべきなのは「対象ヒロインが最大限活きる展開」である事はゆらがないんですが、この先の展開に際して、「うるかの失恋描写を抑える」とか、出来る範囲での配慮はしてあげて欲しいなぁと思う。

ミタマセキュ霊ティ

最終回直前の畳み方ではないような気がする……本当に新展開なのかもしれない。
信じていいんですかね?

霊が協力するシーンはやっぱり楽しいし、ハゼレナも可愛いし、ソウヤさんも親身になってくれている。
面白くないワケではないんだけど、「単に話を進める回」ってのが正直な印象かなー。
北極は本当に意味が分からないんだけど、鳩胸先生の事だから「次回を読んでもやっぱり意味が分からない」とか普通にあるからね。
震えて待て。

呪術廻戦

やっぱりこの漫画の領域展開ってチートだよなぁ。
必中確定は強過ぎるよ。しかも今回は式神の際限なしか!
で、それを破るのも領域展開と。
高い位置でバランス取れてるけど、領域展開自体かなり上位の術士でも習得してない事があるので、難しい技術なんだろうね。

游雲を手にした真希さんだけど、この人天与呪縛の身体能力があんまり生かされてるように見えないので、あんまり期待が持てないんですよね
あまりジャインアントキリングがない漫画なので、次週もそこまで活躍してくれるか怪しい……

Twitterラブコメマンガ賞『思春期の変化に戸惑う男の子の話』

Twitterから応募して、大賞はジャンプに掲載するという特別企画だ。
こんなのやってたのか……

内容に関してはリトマス試験紙みたいなもので、
「ケッ、お幸せな事ですなぁ」
と思うか、
「いやエロマンガの導入だけ見せられても……」
と思うかで読者のダメ度が分かりますよね。
(他に選択肢はない)

あ、企画自体は攻めてて良いと思ってます。
「Twitterで喜ばれる漫画」と「雑誌に載せて喜ばれる漫画」が違うのはみんな承知の上だけど、こういうの色々やってみるのもジャンプの良さだと私は思ってる。

マッシュル

 大ボスとの会敵、イデオロギー対決だ!
やっぱり画力が上昇してて、シリアスパートのマッシュがなかなかカッコ良いんだよな。  

ボスの人、最初にマッシュの目的を聞いた上で、自分の価値観と目的をしっかり説明するあたりに“相手を無駄に見下してない感”がちゃんと出てるぞ。これ
までの敵ってチンピラばかりだったけど、「コイツは格が違いますよ」がちゃんと描けてる。

そしてボスの人が丁寧に自分の考えを説明したのに、「アナタも平和で暮らしたいってことですか?」ってワケ分からん返しされて心折れないのエラいよね。
だって全然話聞いてないもん。
「なんだコイツやべぇ」ってドン引きせずに「その発言 敵意と受け取ろう」って返せたのはエラいよ。
若いのに頑張ってる。

ただマッシュの意図として、「弱い者が奪われる世界で自分が強者として栄えていくんだって事は、奪われないように強くありたい=自分は平和に暮らしたいって事なんでしょ?」
という意味なのかもしれない。
この漫画の信用度がちょっとずつ上がってるので、そういう可能性も考えちゃう。

アンデッドアンラック

往年の名作を彷彿とさせる胸熱展開、素晴らしい……。

相変わらずお飾りヒロインじゃなく、ガッツリ状況突破に貢献する風子好き。
でもヴィクトールが本気になれば簡単に風子を引き剥がせると思うんだけど、何でだろうね。
殺せば席数が増えるとも言ってたし、ためらいは無さそうだった。アンディの意識が邪魔したりしたのかな?

UMAバーンの加工剣(初出の設定)を持っている

つまりバーンは撃破済みである

バーン討伐報酬は「席数増加」なので現在席は一つ増えてる

この三段論法をシームレスにやっちゃうの、読者に厳しい……!
私なんかは話が早くて好印象なんだけど、「分かりにくい」と言われると反論できない辛さがある。
漫画は難しいね。

「一瞬でいいから私に触れて。そしたら今までで一番大きい不運をあげるから」
「つ、つづき?させないもんね!」
(まんざらでもない表情)

なんだこれ!
アンディ復活の「待ってました感」に加えて、こんな描写入れられたらニヤニヤしちゃうな!
でもちょっとデレるの早いからお父さんは心配だぞ!

あと地味なシーンなんだけど、不運発動前に風子が「みんな逃げて!」というのに対して、層々たるユニオンメンバーがノータイムで全力離脱してるシーンが好き。
そりゃ能力込みだろうけど、風子が組織のメンバーとして信用されてるように感じる。
そのあと風子が一人でカード刺しにいく時に、トップとタチアナが心配してるのも嬉しいよね。

さてUMAスポイル編(もはや語弊があるけど)もこれで終了かー。
後半から、本シリーズ始まる前の期待と不安を大きく吹き飛ばす展開でシビレまくりですよ。
面白かったな。
来週もどうなるのか一切読めないので、楽しみ。
ところで町にいた子供達は……ちゃんと助かってるよね?

夜桜さんちの大作戦

愛犬ゴリアテの掘り下げ回。
江戸時代(約300年前)から品種改良って、まぁ狩猟犬としてはなくは無いよね。
それでこの性能、先週の設定もあるし「夜桜の血による改造」が思い浮かんじゃうんだけど、この漫画に関しては「そこは深く考えちゃダメ」なんだろうね。

これも指摘するの野暮だとは思うんだけど、理屈バカだから散歩の数値表示が気になっちゃう。

新幹線(320km//h)
→分かる。新幹線の速さに追いつくのすごい。

高層ビル(300m)
→分かる。300m登れるのすごい。

湖(100km/h)
これだと湖の速さが時速100kmになるけど!?

ゆらぎ荘の幽奈さん

シンプルに面白いわ……
狭霧、朧、雲雀、かるら、千紗希と順に登場してきたけど、全員目に涙を溜めてるのが健気だ……。
あと雲雀が究極の霊装結界ひっさげて「もう誰も傷つけさせないから!」が、彼女の成長をビシビシ感じてこれもグッときましたね。
雲雀は初期のキャラから本当に立派になった。

最後を締めるのはもちろん納得のコガラシ君。
問題解決!って感じの最終ページも良かったですね。
これで全ての因縁やら伏線やらは解消したのでは?
もう終わるんだろうなぁという寂しさがある。
これは本来私がラブコメに持たない感情で、個人的にこのジャンルに対しては最上級の誉め言葉です。
ところで、先週出会った逢牙さんは来週に持ち越し?

魔女の守人

先週、ファフナが「俺達が解放してやる」とタンカを切って次回に続いたので、一体どんな案が!?と僅かな期待を持ってたんですけどね。
その結果、「人間に戻す方法を探して旅をしているから」という、「スピカの状況的に間に合わないんじゃね?」な上に読者が100回は聞いてる内容だったので「おぉ……」となりました。
何で週をまたいだんや……

そして今週はマナスファが「私に考えがある」で次回に続いたぞ!
アオリ文も「マナスファの策とは……!?」と期待感出してて、これは次回も楽しみですね!
ドレイクさんが「コレを使え」って渡したアイテムを使うだけだったら承知しねぇけど大丈夫だよな!

しかし真面目な話、私はここ何週か「展開はちょっと遅いけど、話としては良い」と言い続けてたんですけどね。
でも、もはや”ちょっと遅い”どころではなくなってきたような……
ヴァリ国に入ってから次回で7話目になっちゃうんですけど、これ下手したら単行本1巻分この話になってしまうけど大丈夫?

AGRAVITY BOYS

うわー、安定してずっと掲載順厳しい。
割と安定して面白いので嫌いではないんだけど、逆にテコ入れもやり辛いのでジリジリ厳しい状況に立たされているぞ。
内容も高次存在ことコージが身近に感じられる微笑ましくも癒される内容で、大半のツッコミを「貴様」で済ませる所とか、面白いんだけどなー。

今週のベスト3

  1. アンデッドアンラック:最後まで緊張感しっかりあって面白い。
  2. ゆらぎ荘の幽奈さん:ヒロインの健気さと主人公のカッコ良さが抜群に伝わる王道の面白さ。
  3. チェンソーマン:非常に情緒的な感じで深い。
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