色々あっていつもより遅め+少し手抜き版。
鬼滅の刃は終わってしまったけど、私の中では今週も変わらぬ満足感だった。
やっぱり何だかんだ、層が厚いよなー、と。
呪術廻戦
禅院 直毘人さん強いな!
老害イメージあったけどガッツリ肉体派で、術式も体術も高レベルだ。
呪霊に喋りかけてるけど、全く相手と会話をする気がないあたりで性格出てるよね。
「呪霊の人格なんか一切考慮しないよ」って感じ。
そして敵の名前は陀艮(ダゴン)か。
クトゥルフ神話の海神じゃん……。
先週あたりは「この3人相手じゃ瞬殺じゃないの」と思ってたんですが、名前に違わぬ強さ。
領域展開も海の恐怖系なんだろうなー。
ワンピース
読者全員が予想していた通り、案の定ルフィとゾロは大暴れでしたね。
キッドがその行動に引いてたので「あ、こいつはマトモなんだ」と思ったら、最後ガマンできてなくて笑った。
シビアな世界観の作品だとこういう雑魚戦での消耗が致命的だったりするけど、ワンピースに関してはあんまりダメージ関係ないので安心できるよね。
それが良いか悪いかはケースバイケースだけど。
ところで私ぐらいのワンピース読者になると、アプーは見た目的には見覚えがあるんだけど、どんな奴か全然覚えてない。
正直言うと初めまして感が強い。
どうやら最悪の世代の一人で、キッドやホーキンスと同盟を組んでいた奴らしい。
そういえば……いたような。だから強いのか。
別に私はワンピース嫌いじゃあないんですけど、単行本買わず本誌で一読してるだけなので覚えきれないんですよね。
アプーについても、過去の登場って数年前だったりしない?
そう、記憶力の限界。
なので私のワンピース感想、連載当初からリアルタイムで読んでますが、かなり底の浅い読み方しかできないんですよね。
ワンピースに関してはライト層の意見って事で、まぁ一つお願いします。
約束のネバーランド
出たぁー!コスト踏み倒しだ!
サンタクロース、マキマさん、冥冥さんに引き続いてですよ。流行ってんのか!?
真面目に考えると、これだけひっぱってからの“何もナシ”は作劇上有り得ない(本当に代償無しならここまでひっぱらないはず)ので、何かはあると思う。
それとも、やっぱり人間世界で苦労するんだろうか。
ところで、人間全員が転移してるシーンで栄養剤直結の量産農園の方々も混ざってるんですが、こいつら生きていけるのか……?
こういう人たちも生かそうとすると、実際問題かなり苦労すると思うんですが、それをしっかり描写して面白くなるかというと微妙……
どうなるんでしょうね。
タイムパラドクスゴーストライター
未来のジャンプが夢じゃなかった事を確認して「これ盗作だ!」と空っぽの自分に気付いたのは良い意味で予想外でした。
ホワイトナイトを連載に使わないように決意した所で、1話の印象が多少持ち直したんですよ。
それだけに、溜まってた未来のジャンプを読んだ後に「描かなきゃ…(使命感)」とか急に言い出して戸惑ったんですよね。
どうした急に!共感出来ねぇ!
一度「お、いける?」と思わせてから引き離す。
漫画の展開として、反面教師的に勉強になるな……。
まぁその後に「この時間軸ではホワイトナイトは連載されないから自分が描くしかない」という言い訳が入るんですけど、できれば「描かなきゃ」の前にこの理屈は入れておいて欲しかったかな。
あと感覚的に「致命的だなー」と思うのはこういうシーン。
本来感動するべきはずのシーンなんですが、何故かうすら寒さしか感じないの、伊達先生は本当に何でなんだろう……。
しかも編集部との合わせ技でタイミング良く「市真&伊達両先生にFLを!」と入ってて、このページは負の方向での完成度が抜群に高い。
伊達先生の作家性が如何なく発揮されてしまってる。
不当に作品を叩くつもりは一切無いんだけど、正直に感想を書くとこうなってしまうんだよな。
アラが多いというか、引っ掛かりが多い。
面白ければ積極的にスルーもできるんだけど……。
このまま「漫画家の漫画」として話が進んでいくとかなり厳しいとは思うんですけど、原作者の市真先生でメタると漫画家漫画になるとは思えないので、まだ期待はしてるんですよ。
市真先生は得体のしれない巨大感情の縦軸と、細かい理屈を揃えた横軸という作家イメージが強くて、タイトル通り時間SFの方がしっくりくる。
本当に今週佐々木が言う通り世界線が別れたならタイムパラドクスは起きないんだけど、それだとタイトル詐欺になるので、まだこの2話は壮大な前振りなのでは?という気持ちがある。
マッシュル
何か今週もネットでは「ハリポタだこれ!」と言われてるっぽいんですが、相変わらずハリーポッターを1ミリも知らないので、全然わかってなかったです。
「生徒の特徴によって寮が分けられる」って所かな?
それとも「ユニコーンによる特徴診断」の所か?
と思ってたらTwitterで教えて下さる方がおられて、どうも両方ともハリポタ要素らしいですね。マジか。
どうやらこういう設定周りなんかは、本当に徹底してハリポタに寄せる方針みたい。
そして『マッシュルは分かりやすさに最大限特化した作品』という知見を得た今、これが読者の理解力&記憶力のコスト消費を最小に抑える為の配慮である事が分かる。
設定周りを徹底して既存有名作品に合わせる事で、新しく物事を覚える必要がないんですね。
そして更に驚異的なのが、これだけ分かりやすい設定被りなのに誰もパクリだと叩く声が聞こえない。
これは完全に予想だけど、原作に対するリスペクトor配慮が徹底的にされているため?
とにかくハリポタファンが怒らないような絶妙なバランスが取れてるって事だと思う。
これ、狙って出来てるならメチャクチャすごいんだけど、これまでの功績を考えると偶然ではないっぽいんですよね。
甲本先生、すごい人なんじゃないか?
さて本編。
三本線のボス、分かりやすい強キャラ演出で、さすが読みやすさに特化した作品だなって感じ。
ところで一応、学校側としても親御さんから子供を預かってるので、さすがに生徒を人形にしてコレクションしたら先生に怒られるのでは……?
ユーゲンと女霊学級(読切)
うん、基本的に楽しんで読めました。
佐伯先生ホラー絵もここまでハイレベルに出来るんだな。
やっぱり画力が高い人だ。
最後ちょっと面白かったですよね。
途中で職員たちが「一人も欠かさず育て上げた伝統が」「生徒一人のために」とか口論してたのに、最後の『1クラス丸ごと不登校』でその整合性を置き去りにしたのがもう清々しくてね……
もう「俺ァこの設定で連載狙ってんだよ!」感がダイレクトで、むしろ面白かったです。
ここは矛盾を指摘する所じゃなくて、もう笑う所だよね。
ボーンコレクション
何か全然関係ない方向に食いつくけど、ジャンプの漫画で何の説明もなくウーバーイーツが出てきた所で「うお、時代!」となったぞ。
ウーバーイーツ、もう共通語として成立するぐらい浸透してるって事だ。
すげぇな……
本編に関しては前回「あれ、大丈夫コイツ?」と思った りのちゃんのキャラが案の定大丈夫ではなかったんだけど、それは作者さんの狙い通りという事が分かって、何か安心。
幼馴染にするにはかなり変則的で攻めたキャラ設定だ。
こういう方向に一貫してくれるなら、それはそれで新鮮なので私の中では全くアリです。
新キャラの阿部秋冬も、主人公・ヒロイン・幼馴染という初期メンバーに追加するには明らかに変則的なキャラ造形で、いわゆるテンプレキャラが一切ない所に独特のセンスを感じる。
あとアレですかね。
今回確信したのは、「妖怪討伐漫画ではない」事ですかね。
4話にして「A級妖怪の群れ」という絶望に遭遇してるワケですが、これすらあんまり危機感なく単なる障害物扱いされてますからね。
陰陽師組織の人員配置のヤバさ(事前情報無しで子供に任せるには案件がデカ過ぎる)とか、あんまりそういう事を考える漫画ではないらしい。
そうなると当然「じゃあ一体何漫画なんだ」となるんですが、それは本当に謎。
僕のヒーローアカデミア
気持ち良いほどの圧倒的崩壊描写……!
堀越先生もそうだけど、アシスタントさんもこれ、大仕事だよね。
ジャンプ、私は普段スマホで読んでるけど、何か申し訳ないのでPCブラウザ全画面で読み直させて頂きました。
すごかった。
あと多くの読者が感じたはずだけど、シールドヒーロー・クラストさんの最期がかなり印象的。
自分が崩壊に巻き込まれながらも仲間を助けて、笑顔でサムアップ。
数コマしか無いんだけど、「正にヒロアカのヒーロー像」って感じで悲しいカッコ良さを感じた。
今更だけど堀越先生はやっぱりヒーロー描写上手いんだな。
ところでこの崩壊、荼毘とか起動直後のギガントマキアも巻き込まれてたら爆笑なんだけど、多分そうはならないよね。「対象を選んで崩壊ができるようになりました」だとするとヤバ過ぎる能力なんだけど、どうするんだろうか。
Dr.STONE
定期的に出てくるゲンの大活躍回だ!
例え相手の心理が分かろうが、「銃持ってる敵が待ち伏せしてる中に突入」、「敵の本丸にスパイ行為」とか、普通は命が惜しくて出来ないですからね。
ゲンは何だかんだ言って本当に勇気がある。
恐れを認識した上で、必要な役割をキッチリこなしている。
稲垣先生はこういうキャラ造形が安定して上手いよね。
身代わり科学者を大樹にした事で、「きっと大樹じゃないとダメな場面が出てくるんだろうな」と考えるひねくれ読者は私です。
展開的には司あたりを指定するのが自然だもんな。
それを曲げてくるって事は、メタ的に先の展開で大樹である事に意味が出てくるんだろう。
そんな稲垣先生への信頼がある。
夜桜さんちの大作戦
本筋のシリアス展開。
先週から気付いた「新キャラを投入し続けるすごさ」に着目すると、今回の皮下院長も既存キャラとあまり被ってないの、やっぱり大したもんだよなー。
ところで夜桜家の血筋ブースト、話としての発想は面白いんだけど、あまり作中で実感できる所少ないんですよね。
夜桜家は大半が未成年なので「若い割には大したもんだ」とはなるけど、夜桜家でもない太陽君が多少のトレーニングで即実践で通用してるからなぁ。
太陽君の存在が、夜桜家は血筋の強さじゃなくて教育・環境の強さでは?と認識させちゃうんだよね。
更に夜桜家以外にも強い人は沢山いるので、夜桜家の特別感って業界内では非常に薄い。
夜桜家の特質性を本筋に絡めるなら、やっぱりどこかで夜桜一族の別格さをもう少し演出して欲しかった。
ブラッククローバー
大ボスのヴァニカ、呪いの力で味方に無限再生バフをかけれるなら前線出ちゃダメじゃん!
回復ユニットは最前線に置かない!
シミュレーションゲームの鉄則だろ!
この漫画の性質的に「再生する度にヴァニカの魔力が枯渇する」みたいな設定はあまり期待できないので、ヴァニカはずっと呪いの効果がギリギリ届く範囲にいた方が最善手だと思うんですけどね。
まぁそれだと漫画にはならないし、ブラクロらしくはないんだけどね。
ただヴァニカの認識外ではあるんだけど、この最善手に「待った」をかけるのはチャーミーの存在。
彼女に関しては消耗するどころか敵の魔力食ってるのでパワーアップしてるんですよね。
無限に再生する敵を食い続ける事で魔力モンスターになったチャーミーで逆転したらかなり面白いんだけどなぁ。
でもそれはやらないだろうなぁ。
チェンソーマン
精神汚染系の能力で対抗する。
⇒分かる。
膨大な宇宙の情報を流し込む。
⇒分かる
すると死ぬまでハロウィンの事しか考えられなくなる。
⇒何言ってるの?
もう関連性がなさ過ぎるし、ハロウィンって宇宙の概念が存在する頃にあったの?となるんだけど、もう面白いからいいや。
この整合性がないのがむしろ”得体の知れない感”があって面白さに繋がってて、万人に受け入れられるかは怪しいだけど私の中では大いにアリです。
あと描写センスが抜群。
「本の背表紙をコマ代わりにして、サンタクロースを押しつぶす演出」、すごくない?
タツキ先生って、「動画内でのベストアングルをキャプチャーするような画面作り」が印象的なんだけど、こういう革新的な漫画表現もできるんだな。
しかも週間連載をしながら。驚異的過ぎる。
クァンシが無条件で降伏するマキマさん、問答無用!
「死体が喋っている」って、前にクァンシがデビルハンター殺した時に中国語で言ったセリフだよね。
今回もデンジ君がされたように首を切り落としてるし、前回レゼを殺した時もデンジの殺され方と同じだった。
マキマさんは見た目に反してキッチリ意趣返しする性格でもう怖い。
ぼくたちは勉強ができない
シンプルにキスシーンがエロい。
成幸お前、そんなイケメン顔できたのか……。
エロい……けど、本作として求められる描写なのかというと微妙だぞ。
これ恋愛としてはアリなんだけど、本作における成幸君ってIFルート展開の事もあって今までは舞台装置感が強かったので、キャラ変更というか、役割を急に逸脱した唐突感があって戸惑ってしまった。
さて、理珠編はこれで終了。
意外だったのはみさおについても救いと決着がしっかり描かれていて、先の関城さんルート含めて過不足なく良かった。
という事で理珠編、話としての完成度は満足度は高いです。ただ理珠ファンにとってどうなのかは分からないけど。
アンデッドアンラック
ヴィクトールが先週に引き続き「全部で10か」と言ってるのは、ユニオンの席数確認かな?
クエスト報酬に席数の増加もあったし、席数で現在の戦力が図れるんだと思う。
理に関する発言もしてたし、黙示録関係についても完全に把握してると見るべきか。
何故情報を持ってるのかは謎だ!
ボスとも面識あるし元ユニオンメンバーと思いきや、アンディを10年捕まえてる間はヴィクトールの封印を解いてないっぽい。
これはヴィクトールの存在を知らなかったのか、もしくは”知っていて封印したまま不死対策の研究をしていた”のか。
ただヴィクトール自身はメンバーにアドバイスしながら戦ってるし、彼もクエスト攻略側の”人間”ではあるんだと思う。
先週「”神”じゃない」と言ってたのも恐らくここを意識してて、「クエストを出す側の”神”ではないよ」という事じゃないかな。
でもそうなると謎なのがアンディの方の目的。
今までは単純に死にたいんだと思ってたけど、生きるのが嫌ならヴィクトールに主導権譲ればそれで良いもんね。
何となくヴィクトールを封印したまま自分ごと殺そうとしていた印象があって、それは一体何のためなのか気になる。
あとはもうユニオンメンバーの能力考察が捗るぜー。
不壊の持ち主は鎧武者で確定ですかね。
名前が出てない子供は、精神耐性のある自己対象の否定者。不惑とか?
トップに関しては『アンストッパブル』かな?
物体の運動エネルギー減衰を否定して、加速をし続ける事が出来る能力なら、今回の描写も説明がつく。
ビリーは能力自体は分からないんだけど、どうも盲目っぽいですね。
こうやって細かい描写から色々予想を立てるのが本当に面白い。
伏線が多いので単行本で読んでも当然楽しめるし、こうやって毎週色々考えながら読めるのが週刊連載の醍醐味だよなー。
アクタージュ
おー、ついに黒山さんの映画が観れるのか。楽しみだ。
これは予想だけど、多分ストレートに面白い作品ではないんだと思う。
それは黒山さん自身が未熟なんじゃなくて(格が落ちちゃうので)、予算とか役者とか、何らか外部要因によるものじゃないかな。
そしてレンタルショップには置かれない作品である理由が示された上で、大河ドラマ編に入る為の課題が示されるとか?
ミタマセキュ霊ティ
今週もタメ回!?
思ったよりタメが長くて、心配が増すばかりだ。
話を畳みにいってるのか、それとも贅沢に話数が使えるほど余裕があるのか。
きっと余裕があるんだよ。大丈夫だよ……
背後霊達がキャラとして確立してる描写は相変わらず微笑ましい。
セリフのあった幽子も勿論良いんだけど、ハゼレナを励ますター坊とピーちゃん、ハンカチを用意するゾビロが良かった。
ゆらぎ荘の幽奈さん
伏線大爆発で明らかに盛り上がってますね。
めちゃくちゃ面白い。
ガッツリ触手攻めされる雪崩さんに笑いを感じつつ、
コガラシ君の幽体が復活
↓
保護結界破壊
↓
あの世へ
↓
逢牙さんと再会
というプロセスね。
幽奈さんに同調して読者としてもコガラシ君復活が待ち遠しいので、次週以降が楽しみだ。
でも、そしたらもう終わるんだろうなぁ。非常に寂しい。
AGRAVITY BOYS
おー、今回ギャグとキャラ掘り下げの完成度高いな。
アールシュ、本の利益を寄付してたんだ。
ただの狂信者じゃなかった。
そして、気持ち悪いぐらいゲラルトに心酔してるアールシュよりも、ゲラルトに詳しいババにドン引きだよ。
ボクサーパンツに変えたタイミングを月単位で把握・記憶している友達とは明らかに距離を取った方が良い。
魔女の守人
展開の遅さというか拙さを考えなければ、基本的に今回テーマが一貫しててちゃんとしてるんですよね。
今週のようにファフナを活躍させるなら、「先週バトルで完敗した描写を入れない方が良い」ってのは確かにあるけど。
(今回そのせいで「ダメージ無いのかよ」となったので)
最後「俺達が解放してやる」で次回に続いたけど、これ大丈夫なんですかね……。
だってファフナ達は今まさに魔女から解放する手段を探す旅をしているので、現時点での解決策をファフナが持ってるワケがない。
スピカもかなり状態が進行しちゃってるので、「魔にならないように俺達が調べに行くから待ってろ!」は無理だろう。
しかもこれ前々回に同じ事言ってますかね。
「俺がトドメをさしてやる」はさすがに無いかなぁ。
本当に来週何を言うつもりなのか。
不安が大きいけど「もしかしたら画期的な事を」という期待は若干ある。
怖さはありつつ、次回が非常に楽しみだ。
今週のベスト3
- チェンソーマン:発想の突飛さと描写力にノックアウトだ。
- アンデッドアンラック:無限に考察できる。
- ゆらぎ荘の幽奈さん:こんなに応援しながら読む漫画は久しぶり。