買われたら感想書くリスト企画の第二弾、かぐや様は告らせたい 6巻感想です。
ちなみに過去のかぐや様感想の一覧はこちら

前回、既存ファンの評価が高いという花火回に到達するも、「通常回以上に1mmも心が動かない」という大惨敗を喫してしまいました。
そんな情けない結果を残してしまった私ですが、何故かありがたい(?)事に続刊が贈られてしまっているんですよね。
贈って頂いた以上は、なるべく前向きに読んでいくよ!読む前からもう気持ちで負けてるけどな!

ところで6巻、ついに恋愛相談カップルが表紙になってるね。大抜擢だ!
そして横恋慕の女の子もちゃっかり参加。
表紙に出るって事は、もう名実共に準レギュラーになるって事だろうね


51話

早速恋愛相談カップルの女性の方がが登場。柏木渚さんという名前が公開。
「柏木さん視点だと白銀・四宮コンビは付き合っているように見えるよ」っていうイチャイチャ回。
私が虚無になるタイプの話だ!(オブラートに包め)

しかし「お前らもう付き合ってしまえ」は恐らく本作のファンもみんな思っている所だと思うんだけど、既刊20巻ある事を知ってしまっている私としては「この距離感でずっと付き合わないの……?」と、絶望と驚きの気持ちになってしまうね。

52話

お、前に約束していた白銀君の妹、圭さんと四宮さんとのショッピング回だ。

というか藤原さんの妹の性格が無意味に怖いな。
長女・次女があんな感じなのに、何で三女だけこんな好かれないようなキャラ付けをされてしまったんだ……。

一方圭さんの方は普通に良い子で安心。
目つきも含めて兄と本当に似ている。

かぐや様6巻 藤原さんは性欲の化身

そして相変わらず四宮さんの藤原さん評価が劣悪過ぎて笑える。
同性の圭さんと仲良くしてるだけで性欲の化身にするの酷過ぎるでしょ。

53話

お、久々の恋愛頭脳戦。しかし戦場は四宮さんの脳内だ!
「白銀君に渡す誕生日ケーキがガチ過ぎる」という事に当日の渡す直前で気付いて、脳内で色々葛藤する回。
コメディ調だけど四宮さんの想いが掘り下げられたのは斬新。

分かってたけど、もう四宮さんは完全に白銀君にベタ惚れ状態になっているワケね。
着地点は結局、「普通のカットケーキサイズに切って渡す」と。おー、いいんじゃない?

いつもの感じだと意地を張って渡さないのに、しっかりと「自分はどうしたい?」に向き合ってプレゼントとケーキを渡せたのは、四宮さんとしては良い前進だと思う。
漫画も6巻になって、少しずつ気持ちも性格も発展しているのを感じる。

54話

「四宮さんが白銀君に誕生日プレゼントを贈った」という事実を巡っての恋愛頭脳戦……なんだけど、プレゼントの扇子が愛用してもらっているのが嬉し過ぎて考えが纏まらない四宮さん、斬新な可愛さ。
最近は本当にギャップで好感度を上げてくるぜ。

あとおまけページで
・四宮さんに名前で読んでもらえる事で兄にマウントを取る圭さん
・四宮さんにプレゼントをもらった事で妹にマウントを取る白銀君
がそれぞれ描かれてるの、ホンワカ幸せで面白い。

55話

おー、石上君のメイン回だ。
登場回を除けば初めてじゃないか?

本筋としては石上君の赤点⇒落第を回避しようと協力する四宮さんの面倒見の良さが分かる話。
……なんだけど、石上君は中学時代に何か”事件”を起こして引き籠った経歴がある様子。
敢えてボカしてるというか、チラ見せしているので、将来的に詳しい事が明かされるっぽいね。

四宮さんに捕まって死を覚悟する石上君とか、四宮さんから披露される「ご褒美の苺ケーキ」が白銀君の誕生日ケーキの在庫処分だったり、相変わらずこういう小ネタは面白いよね。

56話

夜まで残ってお月見をする話。
白銀君、天体が好きなのね。童心に戻って照れや見得もなく素直に四宮さんに接するという……純然たるラブコメ回だ!備えろッ!

というか白銀君が気にしなさ過ぎて「さすがにこうはならんやろ」のレベルで積極的になってて面白かった。
それにしても気になるのが、冒頭石上君の「もうすぐこの生徒会も解散」ってセリフ。
サザエさん時空だとは思ってなかったけど、早くない!?まだ6巻だぞ!

でもアレかね、再選挙してまた同じメンバーになるってオチかな。

57話

藤原さん所属のTG部による自作双六回。

初手から「死んだので何もかもお終いです(リタイア)」というクソゲーっぷりを発揮させるセンスとか、お金だけが溜まって幸せイベントが全然ない四宮さんとか、普通に楽しそうにワイワイやってるのを見てて、楽しめたな。
感想とか考察とかはないけど、頭空っぽにして安心して楽しめる回だ。

58話

傍仕えの早坂さんが四宮さんとの売り言葉に買い言葉で「1日で白銀君を落としてみせる!」という話。

もちろん漫画的にデフォルメされてはいるんだけど、早坂さんのテクニックに効果的な手段が多いぞ!出来る女!
むしろこの流れでちゃんと「好きな人がいる」と断れた白銀君は偉いわ。
ここで流されたらラブコメ主人公じゃない、と言えばそれはまぁそうなんだけど。

しかし早坂さんの実力者っぷりや、最後白銀君にフラれた事でムキになる所とか、思った以上に早坂さんの魅力が詰まった回になってたぞ。
もはやサブヒロインとして異論のない位置にいる。
読者の中ではそろそろ早坂さんファンが出来たりするのでは?

私?まぁその話は置いといてください。

59話

ん?えぇ!?急にどうした!?生徒会解散ってマジ!?
何か唐突にシリアスな任期終了の話がきた!

でもまぁ既刊20巻という事を知っている身としては、次の選挙でも同じメンバーで集まるって流れかなぁ。
今回だけで見ると、もう一回出馬すると思えないほどのお別れ感が漂っているけど。

基本的には多少のコメディが入りながらもシリアス進行だったんだけど……

キューバリファカチンモ

唐突に登場した思い出の品、キューバリファカチンモが全ての要素が意味不明で笑ってしまった。
え、なにこれ……なに?
ここまで全ての要素が関連せず一切合切を謎に出来る作者さんのシュールセンス、何なの……?

60話

おぉ、四宮さんの「会長は会長がいい」という”一生で一度のわがまま”によって、既に自分にはメリットのない生徒会選挙にもう一度立候補を決意する白銀君!
そうくるかぁー!男気!

リアルに考えると「ハイリスクノーリターンなので、さすがに止めた方がいい」んだけど、それは言わないお約束だ!
頑張れ!

最後のおまけページ、選挙告示を睨む”誰か”の後ろ姿で、次巻へ続く。

かぐや様6巻おまけ 伊井野さん後ろ姿

多分新キャラかな。
恐らく選挙編でのライバルになるような予感。

6巻および、かぐや様は告らせたいを振り返る

これで6巻読了!
ここらへんで1回、しっかり振り返ってみよう。

本作、ジャンルとしては「恋愛を主軸としたコメディ色の強いラブコメ」になるか。
作者さんの言語センスの高さもあって、当該ジャンルにおいては他に類を見ないハイレベルっぷりだと思う。
コメディ部分を中心に私もそれなりに楽しめた。

問題は「あくまで恋愛が主軸」という事。
それだけでここまで私に合わないとは思わなかった。

話の性質上「付き合ったら終わり」の中で、付き合うという結果に辿り着かずドキドキするシーンを挟まれても全く興味が湧かないのだ。
とにかく私の無関心っぷりが酷く、客観的にレベルが高い事が分かる本作がダメなら、もう全部ダメなんじゃないかな……

やはり『五等分の花嫁』における勉強・ミステリ・人間的成長のような恋愛以外の別軸がないと、私の関心のフックが引っ掛からないらしい。
ただ、7巻では生徒会選挙という主軸が入るっぽいし、今後巻数が進むごとに別の軸が入って、興味関心を持てる可能性も……ある。
あくまで6巻時点での個人的な評価って事で、ご理解ください。

とにかく5巻の花火回で私の心が1ミリも動かなかった事が莫大なショックだった。
こんなに作中演出とのギャップを大きく感じたのは初めてかもしれん。
間違いなく自分史において記録すべき漫画と言えますね。

そういう観点では、自分のラブコメ弱者っぷりを実感する貴重な機会を頂いたともいえる。

6巻時点での正直な感触としては「良い作品ですよ。私個人には響かなかったけど」って感じ。

キャラ好感度や作者のセンスの高さ、理屈と感情がグラデーションする恋愛への独自な切り口など、見所は多い。
あくまで私のラブコメ読者としての力量がクソ虫だっただけで、普通の人だと広く楽しめる作品だと思う。

うん、そんな感じかなー。まぁ……こういう事もあるよ!
というかラブコメなんか大体私には合わないんだよ!普通こんな感じになるんだよ!
ただ、贈って頂いた方には申し訳ない気持ちはある。ごめんね。

つづく!

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