さて、Twitterに設置した匿名質問箱の要請で設置した買われたら感想書くリスト企画の第一弾、五等分の花嫁の8巻感想です。
いつものようにTwitterで実況的にやっていたものをリライトしつつ纏めています。
現状での感触は「早く次の話を読んでキムチなのかどうかだけ教えてくれ」。
とりあえず今回の二乃の告白をどう処理するかで、私の中で本作の評価が変わるかもしれない。
60話
前回の続きがすごく気になってたんだけど、上杉君やっぱりバイクの風で聞こえてなかったじゃねーか!
少しガッカリしたけど、そりゃそうだよね……。
まだ8巻だし、さすがにそんな急展開はさせないでしょ。
二乃「あんたを好きって言ったのよ」
え、ええぇぇ!?!?
言ったあぁー!言い直した!
マジか!油断してた!すげぇなこの漫画!どうすんだ!
いやぁ、予想通りやっぱり二乃は強いわ。
気持ちを自覚してからの行動が早い。
そして告白シーンを聞いてしまったのが、よりによって一花。
二乃と対照的に、一花はまだ迷いまくってるもんね。
普通のラブコメなら「この先ドロドロ展開必至!」という感じで私も拒否反応出ちゃうんだけど、本作に対する信頼が既にあるので心配はしていない。
61話
さすがに鉄面皮の上杉君でも告白されたら混乱するよね。
景品が当たって家族旅行に……と思ったら五つ子家族も景品当たってたの!?
ペア宿泊券があたって、残り4人分を追加で出したのか……
なんか珍しく『神の見えざる手』が働いている感じがする。
あとお父さんも家族旅行同行してて笑ってしまった。
62話
早速「フータロー」呼びで距離を縮めてくる二乃。
くそ、私とした事が乙女な表情の二乃が可愛く見えてしまった。
ていうか書くタイミング逃してたけど、二乃は髪型を短くしてから非常に似合っているのだ……
あと4巻あたりの未来描写でも少しあったけど、上杉父と中野父は知り合いっぽい?
63話
うーん、何か複雑になってきたぞ……。
上杉君に「関係解消」を求めた五月は、変装した他の4人。
で、何故か五つ子全員が五月の変装をしている。
今回のキモは「偽五月をさがせ!」って事かな?
でも上杉君は”解任”と解釈してるけど、あくまでセリフは「この関係に終止符を打ちましょう」ってセリフだったので、真意は他にありそう。
というかやっぱ二乃が積極的で強い!
上杉君が混浴風呂に入ったのを確認してから、分かってて突貫してきたんだよねコレ?
相当勇気出しただろうに、そこで「誰だ」って言われたら、そりゃ怒るよね……。
そしてこの積極性、マジで早々に決着がついてしまうぞ。大丈夫か!(謎の心配)
65話
二乃に恋愛相談をされる一花、「告白されても意識をする事はなかった」とか「都合が良過ぎる」とか容赦なく二乃の気持ちを冷ましにかかってて驚いた。
ある意味、現状維持を強かに望む一花らしいんだけど、ここらへんの行動を躊躇なく言える一花は人間的なズルさがあるね。
本性が見えてきたような……
後半。
でも一花本人もズルさは自覚してて、本気で突撃している二乃に対して負い目があったり、色々複雑な心境が渦巻いている様子。
「入る余地も資格もない」とか言うし、進退窮まって泣いてしまうし、本性が見えたとか言ってゴメンな……。(早過ぎる手のひら返し)
リアルな人間って、こういう複雑さがあるよね。
良いやつとか悪いやつとか、そういう単純構造じゃないのだ。
66話
一花「実は私も寒かったんだ」
一花が四葉との会話でフッ切れた!
そうか、元々はガキ大将だったのが、色々責任感やらで大人になろうと我慢した結果が今なのね。
というか、これから一花も上杉君攻略に本格的に乗り出すって事?
一花も二乃に負けず劣らず手強そうだ。
み、三玖……大丈夫か……
さて、偽五月は三玖である事が判明。
アッサリ判明してしまったけど、どう収拾付けるんだ今回の話。
家庭教師解任を申し出た意図が分からんし、あともう内容がややこしい割に核心からずっと外れてるような読み味なんだけど、本当にうまく纏まるんだろうか。
毎週本誌で読んでたら絶対迷子になってるわ。
67話
一応、色々が決着。
感情的な感想としては「三玖は最後に気付いてもらって良かったね」となった。なったけど……
「教師と生徒の関係から離れたかった」という旅行当初の三玖の意図が、何故気付いてもらった事で撤回されたか全然分からんな!どういう理屈だこれ!
あと上杉君、家族と来てるのに全然家族と一緒にいねぇな!(これは今更)
68話
あ、やっぱり上杉父と中野父は昔からの知り合いだったのね。
予想通り激烈に仲悪そうだけど。
そして私が『神の見えざる手』と揶揄した「都合良く中野家も旅行券当たった問題」が中野父の手配だった事が判明。
おじいちゃんの為らしいけど、ちゃんと父親してるじゃん!
むしろこれまでの放任っぷりは何だったんだ。
最後に「一緒に鐘を鳴らすと結ばれる」という伝説実行と共に、上杉君にキスをする五月……の姿をした誰かで終わり。
キスが唐突ゥ――!って感じで思わず笑ってしまったんだけど、「ここでキスをした子が将来結婚をした子」って事ね。
ふむ、初読感想の特権だし、とりあえず現時点の情報を基に雑に考察をしてみるか。
今回キスをしたのは誰か、そして零奈は誰か
順当に考えれば今回のエピソードを踏まえて、このタイミングで上杉君にキスをしたのは一花・二乃・三玖の誰かだよね。
五月は「男の人は慎重に選ぶ」という考え方が変わってないから、まだ上杉君にキスをするような恋愛モードじゃない。
四葉に至っては今回またもや本筋に絡んでないから、追加エピソードがない限りキスする流れになる訳ねぇ。
ただ一方、五月にも何か隠し事があると描写されてるけど、それ以上に「四葉には何かがある」という確信的疑惑がある。
描写の薄さもそうだし、2巻にあった「好きだから」がずっと引っ掛かっている。
今まで零奈=将来のお嫁さんだと思ってたけど、今回の流れで必ずしもそうじゃないのかな、という発想も出てきた。
①今回キスした人=お嫁さん:一花・二乃・三玖
②零奈:四葉(本命)・五月(隠し事描写はブラフ)
こんな感じで、候補が分かれている印象。
何回か言ってるけど私は展開予想が苦手。
でも嫁候補と零奈候補が別だと考えると、何となく色々スッキリすんだよね、
さてさて、この予想がどうなるのか……
8巻振り返り
冒頭の二乃の告白には本当に驚かされた。
何と言うか、作者さんの「ダラダラと引き延ばしをする気はない」という強い覚悟みたいなのを感じた。
見直したというか、完全に本作を見る目が変わったのがこの8巻だ。
ただ正直言ってしまうと、その後の温泉旅館編はイマイチだったな!
冒頭に提示された「偽五月は誰だ」ってお題は、先を読ませるミステリ力はあったんだけど、溜めた割にはオチやネタバラシが弱かった。
全員の思惑が複雑な中、「遠慮していた一花が素直になる」っていう所に焦点を置いてくれたら良かったかもしれない。
今の所の印象としては「今回はイマイチだったし、次の巻から恋愛描写もスゴそうだけど、ここまで読んだからには見届けたい」って感じかな。
私の中でのラブコメイメージって「恋愛を通した成長」ばかりが描かれて、恋愛至上主義的な所が苦手なんだけど、本作は「人間的成長と、その一要素としての恋愛」という位置付けにして、恋愛至上主義感がないのがとても良いです。
8巻ハイライト
8巻のハイライトは当然このシーンですよ。
60話で二乃の告白がバイク風で遮られ、「もうダメだ――」と思った次の瞬間、『二乃流 告白術』の隙の生じぬ二段構えから繰り出された必中の二撃目が志々…上杉君を捉えたシーン。
この奥義を成功させる為には、何よりも「告ろうとする意思」が不可欠なのでござる。